小春日和

■小春日和
◎小春日に抱き包まれて立ち止まる    禅智
 いつもの時刻に家を出る。天気はいいが寒い。もう初冬の雰囲気である。この時期は太陽が低い位置になるので、影が長くなる。そのため、寒い中を歩く時間が長くなる。道路を見るとマイカーの人も車内で寒そうだ。
 こんな日は少し歩く速度を速める。10分も歩けば体の中はホカホカだ。寒い中でハンドルを握っている人を見て可哀相に思う。
 建物の間から日差しが差している。春のような感じだ。私は、顔を太陽の方に向け、大きく深呼吸をし、立ち止まって暖かい光を全身に受けた。このくらいの余裕は欲しいものだ。

■「歴史と観光」(富山近代史研究会編、山川出版社、2014年)を読む。
 ナチュラリストの学習用として手に取った。いい本であった。
富山県民は、昔から『PR下手』といわれるようにどちらかといえば広報活動に消極的と言われてきた。その大きな理由の一つが、自らが『富山を語れない』ことにあるといわれている。郷土を語ることができなければ郷土に誇りと愛着とを持つことは難しい。」
「〜室堂に一泊、翌日浄土山→懺悔坂→一ノ越→五ノ越→雄山絶頂→大汝→別山→玉殿窟を巡り、下山している。これが当時の一般的な所要時間・ルートであった」