初夏の匂い

■初夏の匂い
◎引退に弾みがついて春惜しむ    禅智
 朝の気象情報では29℃まで上がると報じていた。真夏の気温である。朝方は涼しい風が吹いてくれていたが、太陽はギラギラしていた。川面に反射する光は夏の風情を感じさせる。
 無数の赤い花芽を付けていた低木は、無数の紫色の花を咲かせた。
 通勤は日陰を選んで歩く。汗は出ない。風が心地よくいつまでも目をつむっていたいと思わせる。瞼の裏には初夏の匂いがしてくる。
 もう決めたことだ。後戻りしない、させない。限りある人生を前向きで生きて行こう!

■「日本人の『地獄と極楽』」(大角 修著、PHP文庫、2014年)を読む。
  サブタイトルは「往生要集」の世界となっていた。内容は知らなかったので手にとった。地獄絵図は立山曼荼羅以上で凄みがあった。
「モノに対する執着心を捨てよう」
「目標をひとつに絞って集中しなさい」
「言葉を発すること」
「布橋灌頂会」