寒晴

■寒晴
◎寒晴れや逸る心に陽の光   禅智
 昨日に引き続いて今日もいい天気だ。朝歩いていると「春は曙〜」という和歌が口から出てくる。百人一首だったか、記憶に薄い。空を見上げると細くたなびいてはいないが「〜紫立ちたる雲〜」も出ているではないか。うろこ雲であった。山の稜線はくっきりしている。それは、上に青空が見えているからだが、その上になると厚い雲になっている。雲の額縁に入っているような感じがした。山の稜線の一角に白く輝いている場所がある。そこは、いままさに太陽が昇らんとしているところだ。こういう気候だと自然に笑みがこぼれてくる。今日は小寒大寒の中間で、まだ立春には遠い。
 昨日の夜はなかなか寝付けなかった。22時に床に入ったが24時位まで目をつむったり開けたり、お茶を飲んだりと過ごした。自分の心の中に逸る気持ちが芽生えてきたようだ。今日の天気のような新しい幕開けになるのか、赤貧地獄への入り口になるのか、ある意味楽しみでもある。

■「ちょっと田舎で暮らしてみたら」(能勢健夫著、新潮社、2010年)を読む。
 ちょっと憧れていた時期もあったが、結構費用がかかるようだ。そのことが分かって良かった。
「うれしくてやがて寂しき退職者かな」
「非文化生活『不便』の効用」
「働かざる者、食うべからず」