常連さん

■常連さん

 今日は初夏のような天気のようだ。こんな日は外を歩くに限る。6時過ぎにでようと考えていたが、朝のもたもたによって7時過ぎになった。予想通り清々しい空気である。昔どこかで嗅いだことのある匂いを感じた。まるでデジャブの世界を体験できた。

 風は南の方から吹いてくる。♪春~ 春~ 春、ウララ~と口ずさむ。雪が溶けて、川になって流れて行く。道路わきの積雪も直ぐに低くなると予想できた。

 セカンドオフィスには8時前に着いた。ちょうど、いつもの席の人が立ち上がったところだったので、入れ替わりリュックを置いて確保する。今日のストレートコーヒーはブラジルであったので、条件反射のように注文する。ストレートコーヒーはSサイズしかないので、品名だけ伝えれば済む。

 常連さんは9時頃から入店されるのであるが、8時半に一人入店される。やはり、自分と同じで暖かいので行動がはやまるのだろうか。上高地の話で盛り上がった。

 しばらくして、もう一人入店されたが、ほぼ同じ時刻に、ご婦人が入店される。しかし、アレッ!と思ったには自分だけだったようだ。着席されると、常連さんにスマホの使い方を教授されている。聞けば、昨日そういう話になっていたという。メールの設定やLINEの設定を説明されている。教授されている常連さんに聞けば、スマホを通販で購入されたという。そこで、使い方について店頭に行ったが相手にされなかったということで、こういうことになったという。

 カメラの使い方の説明を受けたところで、試しに写しますと言われ、我々はポーズを取る。そうして、LINE経由で送っていただいた写真がこれである。

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 その後、グループLINEも出来上がり、連絡体制は完璧になった。

 その後もいろいろな雑談で盛り上がったところで、いっしょに昼を食べることになった。今日の蕎麦も美味しかったね。えび天は海老が立派で違った。

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 食事後、お金を払おうとしたら、手を払われた。スマホ操作の教授のお礼を兼ねているので、ご婦人に対してはいいが、自分はただ場の流れでついてきただけである。無下にも断れないので、今回はありがたくごちそうになることにした。何かでお礼を考えておかなければなあ。

■「旅する練習」(乗代雄介著、講談社、2021年)を読む。

「カワウは、水に潜って泳ぎやすくするために、羽が水をはじきません。だから、びしょぬれになった羽を広げて、すぐ乾かそうとします。」

ジーコポルトガル語でやせっぽちを意味する。」

柳田國男は~青空を振り仰いだ際に数十の星を見るという神秘体験をしている。」

「書き続けることで、かくされたものへの意識を絶やさない自分を~」

「人生には絶対に忘れてはならない二つの大切な言葉がある。それは忍耐と記憶という言葉だ。」

「風景は果たして人間の力をもって、これを美しくすることができるものであろうか~」

「剣は人を殺める道具にあらず、人を活かす道なり」

「ただ大事なのは発願である。」