富岩運河

■富岩運河
 今日は晴れそうだ。バイトは休みということで”老化加速マシン”は不要と応える。予定は市役所で山ほどの書類を手続きしてくることだけである。
 久しぶりに散歩である。いつものようにイタチ川から松川に向かって歩く。
 いい匂いがする。ジンチョウゲである。昔、匂いを伝ってジンチョウゲ探しをしたものだが、今回は目の前であった。遠くからさりげなくにおう匂いを手掛かりに樹木を見つけていたのが懐かしい。

 錦ではなかったが1mほどもあろう鯉が泳いでいる。そして肉眼では見えないが無数の小魚がうようよして、野鳥が狙っているのである。

 なんだろうねえ。ヒヨドリだとは思うが、目の周りが違うし、頭も違う。

 ハクセキレイもいる。

 桜にもう葉が出ている。種類がソメイヨシノではなさそうだ。

 2時間近く手続きに取られ昼近くなったが、富岩運河まで一歩きと進む。
 駅に着いたら古洞の湯までの送迎バスが3月は毎日実施と案内されている。明日でも行こうかと思ったが、バイト先まで送って行くと間に合わない。

 環水公園をスルーして富岩運河沿いを歩く。気持ちがいい!ウグイスがすぐ近くで啼いているので、”もらった”と気合を入れたが、撮影はかなわず。1m以内に居るのだが見えない。
 運河には、カルガモカイツブリヒドリガモオオバン、カワウ、ユリカモメ、ホシハジロが浮かんでいた。
 ここで向こう岸へ渡る。

 帰りに少しぱらっと来たが総じていい散歩日和であった。

■「教えてくれたのは、植物でした」(西畠清順著、徳間書店、2015年)を読む。
「世の中は、強く念じただけではそれが必ず叶うほど甘くはないのです。」
「雑草の定義とは、農耕地など、人間が開墾し作物などを育てようとしている場所に、人間の意図に反して侵入し、育っている草すべてのこと」
「どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方でこれを雑草として決めつけてしまうのはいけない。注意するように」(昭和天皇
「根回しは、樹木が眠り、活動がいちばん少なくなる冬、もしくは活動を始める前の春先にする〜」
「おかげさま・・・・御蔭とは神仏などの助けを意味しています」
「植物業界でも、1万種以上の植物を同定できる植物学者さんが存在する」
「〜世界には約27万の原種の植物が存在する〜園芸品種を加えると40万種以上〜」
「〜一流の植物学者や収集家は、どんなに植物を広く知っていたとしても、自分の知らない植物の方が圧倒的に多いということを意識している」
「近くに栽培することで、お互いが好影響を与え合う植物のことを“コンパニオンプランツ”といいます。」
「環境を守らなければという正義感や、このままでは地球が危ないという危機感をあおるだけで、本当に世界は変わるのでしょうか。」
「〜“足を使う”ということこそが最高のプレゼンテーションだと、みんな知っているのです。」
「競争や順位をなくそうという発想は〜私たち人間が持っているはずの大事なもの“野生”を失わせてしまうので、自然に逆らっているような気がします。」
「すべては、自然が書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる。人間が造るものは、すでにその偉大な書物の中に書かれている」(ガウディ)
「花を愛でることができるということは、心が健全で豊かである」
「〜ヤギたちがアルガンツリーの実を食べたいと思うがあまり、なんと、木登りを覚えてしまった〜」
「手土産っていうのは玄関先で渡すのものではない、中に通されて挨拶が済んで、一呼吸置いてから渡すもの」