麦の秋

■麦の秋
◎青々となびいて揺れる麦の秋    禅智
 薄い筋状の雲が出ていたが、日向は陽光まぶしく暑い。そこで、日蔭を選んで歩く。信号が青になっても日向方向になる場合は渡らない。日陰に風が吹き込んでくるのか、この風は冷ややかで気持ちがいい。5月の風はいい。特に早朝の風はなんとも言われない。
 ぼ〜っとした暑さが全身を覆う。もう初夏といってもいいくらいだ。今年は梅雨の時期はあるのだろうかと先走る。先のことを考えたって・・・と、思わざるを得ない。
 いろいろ歩いていて今の時期麦が青々としている。初めて見たとき、田圃は稲という先入観を持っていた自分にはショックであったようだ。一房ちぎって持ち帰ったことを思い出す。その麦が、風が吹くたびに大海原のように揺れている様は、見ごたえがある。
 濃い緑のことを青というのはなぜだろうか。知らず知らずのうちに使っているが、調べた訳ではないが正しい使い方ではないだろう。思えばいつも、間違いだらけの人生であった。
 ブログを見ている「ゴウトさん」から鳥の名前の指摘があった。「シジュウカラ」だと思ったが何か違うと書いたら「ハクセキレイ」だと教えてもらった。

■「ぐつぐつ、お鍋」(多数、河出書房新社、2014年)を読む。
 古今東西の作家達の鍋について書かれた文章を編集したようだ。面白い企画だ。
食通と言われて来た人の鍋物に対するこだわりが分かった。
「合鴨」(アヒル