涼しい

■涼しい
◎涼しげに今日一日は生きていた    禅智
 昨日は、湯船にいただいた薬石を入れて入ってみた。今日は、早朝会議の日で、6時20分には自宅を出る。ドアを開けた途端に傘はいらないような雨が降っていたが、念のために傘を持つ。途中から、本降りになったので、この判断は正解であった。
 このように、降っているのかいないのかわからないような雨はいい。天然クーラーだ。
 山法師が庭木として咲いている。山にしかないと思っていたら、ところどころで見られる。馬鈴薯の白い花も咲き出し、トマトも大きくなった。
 大病が見つかり、うれしくもあり、悲しくもありというところか。なんせ、自覚症状がないため、手遅れになる可能性もあった、早期でもないが手遅れ前の発見で良かったと思うことにした。
 もうすぐ夏山シーズンである。昔、たばこを吸う人のことを緩慢なる自殺者であると考えていたことがあったが、今はそうは思わない。一度しかない人生だ。好きにしてもらいたい。自分もこの体で登山をするということは、緩慢なる自殺に当たらないだろうか。さしずめ、山行を誘った人は、自殺ほう助罪になるかもしれない。
 今年も単独行が増えそうだなあ。それはそれでいい。山は自己責任の世界である。
 人の不幸は蜜の味。

■「つなわたり」(小林信彦著、文藝春秋、2015年)を読む。
 なかなか勇気のある内容だと思った。誰でも隠しておきたい内容である。事実ではないかもしれないが・・・・。
「わたしが自分に自信を持たず、一歩退いたように見える文章を書いていた」