百命山

■百命山
◎憂鬱とカラット晴れた初夏の風    禅智
 ここのところ、少し落ち着きが出て、自分の病名についてネットで調べていた。ある論文が見つかり、そこには私の状態で高山は禁止と書いてあった。問題なのは高山というのはどのくらいの標高かと読み進めてみると論者によって違うとしながらも2,500mという見解であった。
 これでは、目的が達成できないので、自分の時の高山は3,500mにしようと思っているが、根拠もなく素人の戯言なので、ダメかねえ。
 まさに、命がけで達成しなければならないか!まあ、この頃になると生に対する執着も幾分薄れているであろうから問題ないかもしれない。または、途中で悪化して手術後ピンピンしているかもしれない。それとも断念かなあ。これまでも、無理だ!、無謀だ!、実力を考えろ!、ダッ、ダラじゃないがけ!、後は俺がやる!と叱咤に叱咤をされてきた。
 自然治癒が出来ず、手術でしか治すことが出来ない不治の病であることは間違いないので、今後は進行させないようにしなければならず、窮屈な人生になることは理解した。
 しかし、何が幸いするか分からない楽しみもあるので成り行きにまかせるしかない。
 もちろん、災いになることもある。禍福はあざなえる縄のごとし、である。災い転じて福となす、にならないかなあ。一病息災は当てはまらない、多病憂鬱というのが現実だ!
 ネット情報を見ていると、咳やめまいなども全てこの病気が原因と考えてしまう。
 今回のように一度に3種類の病に合うと流石に参る。本来楽天家を自認しているが、希望のない暗闇を手探りで生きているようである。しかし、山はいい!

■「土曜日の子ども」(小森 収著、フリースタイル、2014年)を読む。
 各タイトルがやや過激であった。これは推理小説なのかなになのか分からなかったが、暴力シーンのある内容もあったりと数行読みになってしまった場所もあった。