マルチング

■マルチング
 出がけには雨が降っていなかったので傘を持って行かなかった。しかし、朝錬後登校しようとしたら雨がひどい。折り畳み傘で対応する。
 授業の午前中は雨メニューであった。実習場内で八掛け支柱である。しかし、今度は、時間を意識しなければならないが、優先は質の高さである。一人ひとり製作する。自分は30分で終わり先生の講評を期待した。結びは問題なくうまくなっている、課題は針金であったが、今回のようであれば問題ないだろうということであった。前回はお金をもらえないとの評価であったが、やっと人並みになったようだ。胸のつかえが取れた。
 相手も早く終わったので、普通3本で固定するのであるが、4本での試行を指示された。見本にするという。
 午後からは雨であるが、長靴と雨具着用で施肥の実習とのこと。実習の前に説明があった。
 施肥の簡単な方法として、植物の横に穴を開け、肥料を入れる方法がある。
 また、関連してマルチングの説明があった。確か農家で使う黒い樹脂状のシートの名前がマルチであった。しかし、役割は理解していなかった。
 マルチングの目的は雑草対策であった。しかし、上の敷く物質は、ウッドチップ、石材(砕いた瓦)、バーク堆肥がある。しかし、今回は学校内で作っている堆肥を敷くという。この堆肥は剪定くず、わら縄、草である。平たく言えばゴミが発酵している状態である。
 堆肥の作り方の説明もあった。必要なものは、水(握って滴る程度)、温度である。そのまま積んで1年ほどしたら出来上がる。

■「本に語らせよ」(長田 弘著、幻戯書房、2015年)を読む。(前半)
「色彩をもたない雪の情景を描いて、色彩あふれる日々の情景をまざまざと感じさせずにいない筆法こそ『枕草子』の真骨頂だが、その秘密は『枕草子』に緊密に縫い込まれている名詞のもつちからにある。」
「松の木は禅寺にもっともふさわしいとされてきた木だ。」
「松葉てのは、空気中で燃やすと油煙がたくさんでるでしょ。それが高い温度の窯の中ではガス状になって、黒鉛みたいに瓦にしみ込む。」
「課せられたのは、朝にする復読です。」
露伴に言わせれば、『学び』の標的はただ四つ。『如何なるか。是れ四個の標的。一にいわく、正なり。二にいわく、大なり。三にいわく、精なり。四にいわく、深なり。』正は中正を失わぬこと。大は自分を卑小にせぬこと。精は万事に心を用いること。深は思いを繋ぐところをみずからさだめること。」
「その『賢人と愚人の別』が何によるかと言えば、『学ぶと学ばざるとに由って』いる。」
「『学問のすすめ』がのぞんだのは、〜独立の気力をうながし、はげまし、そだてることです。」
「学ぶとは、『徳』を日用に活かすことでなければならない。」
「万物には自然の道がある。」
「『自然』と歩みを共にする人は急がない。」
「自然を正しく知ることが社会を健全にし、個人を幸福にする秘訣であること。人は自然を理解するように努めなければならないこと。」
「幸福とは、自然に学んで生活する自由です。」
「『たしなみ』がそのひとの教養、技量、器量を測る、生きた言葉〜」
「乏しい資源を最大限に利用するだけでなく、乏しさを潔く受け入れ、質素さの中に贅沢を見いだしつづける」
「さまざまに移れば変わる浮世かな」
「身近な植物たちが姿を消しつつある。この流れを止めなければ、災いはいずれ我々自身にもおよぶだろう。」
「アイデンティチィ・クライシスとは、エリクソンによれば、『個人的同一性』と『歴史的連続性』の感覚を失い、『自分とは何か、自分がどこに属しているのか、自分は何をしないのか』という感覚を一時的に失うことです。」
「しあわせに死ぬこと〜」
「人間にとっての名誉ある傑作とは、適切な生き方をすることにほかならない。」
「読むとは、言葉のあいだに立ちどまって考えることです。」
「〜時代も変わる、社会も変わる、故郷も変わる、何もかもが一変する、しかし、欅(ケヤキ)の木は変わらない。」