ほう杖支柱他

■ほう杖支柱
 予定では低い生垣を作ると聞いていたと思っていたが、これは講義だけであった。
生垣の順番は、両側の場合は、まず片方の生垣を作る、次に植栽をする。そして、もう一方の生垣をするのである。しかし、ここまで丁寧な生垣は少なくなっており、最近は片方のみであるとのこと。これが、両側の生垣である。樹木は竹を代用している。

 実習はほお杖支柱の製作になった。なげしの松、門構の松の下につい立のようになっている支柱でよく見かける。国家試験では15分で製作しなければならない。
 丸太の上を”つばくろ”切りと言って、V字カットしなければならない。ノコギリを丸太の角から斜めに切らなければならないことと、左右で一致させなければならないのが結構難しい。その上に”まくら”と呼ばれる丸太を釘2本で結束する。樹木との結束は、シュロ縄2本取で3回綾掛けとなっていたが、巻き結び後、単に3回回すだけでいいとのこと。
 その後、足が2本のほお杖支柱の製作になった。
 その前に、雪囲いで余った竹資材を欲しい人に無料で配布するという話があったので、10本ほどもらっておこうと決めていた。しかし、希望された方は6名だけであり、数百本も余っており、ゴミに出すだけという話を聞いて、結局30本近くもらうことにした。
 生垣解体後は雪吊りの頭飾りの2回目である。前回は”わらぼっち”と作ったので今日は”シャチ”と”王冠”の製作である。
 自分の作ったシャチである。シャチに見えるかどうかであるが、こんなものだろうと満足である。王冠は、卒業後自宅で作ることにした。三つ編みが出来れば可能ということがわかった。

 竹30本ほどを肩に担いで帰路につく。最初はしっかりと巻いてあった縄も歩くに連れて中央に寄ってしまい、しまいに一本抜けてしまった。束になっている竹の束は1本抜ければバラバラになってしまう。その都度、結束を締め付けて徒歩で帰宅した。いい運動であった!