がん検診

■がん検診
 この時期、健康保険組合や役所からがん検診の案内がある。しかし、無料ではない。所定の医療機関で受診してもいいし、集団検診でもいいと書いてある。集団検診の方が半額以下である。
 この歳になると何が起きてても不思議はないので、安い方の集団検診に決めて、毎月診てもらっている医療機関に行くと、こんなものが来てなかったかと聞かれ、ぜひ家で受けてくれるように促される。まあ、ここの医者にはお世話になっているので、倍の金額も覚悟して受診すると、胃がん検診は出来ないという。肺がんと大腸がんのみであった。そして、胃がんだけ集団検診を受けることにした。
 8時半受付開始であるが、年寄りどもは早く来ていることが予想されるため、1番を狙って1時間前に向かった。しかし、9番目であった。まったく、年寄りは暇なんだねえ。
 ここは母校である。校歌が掲げてある。もう何十年も同じ位置だろうと懐かしむ。
 集団検診では、問診票やカルテを自分で書かなければならない。3部を鉛筆でき記入して並ぶ。
 受付でお通じはどうですか?と聞かれたので、テンパイ即リー、と応えたが通じなかったので、いい方ですと言い直す。
 今回のような胃がんの検診は記憶の範囲では初めてではなかろうか。バリュウムは飲んだことがあるがここまでされるとは思わなかった。
 まず、ズボンを脱げと指示される。そして、狭いベッドの中に入ると、2回転せよとか、横になれとか、逆立ちしますとかでいい運動である。特に、逆立ちはひどかった。全体重が肩にかかるのである。
 幸い、登山のお陰だろうと考えているが、50肩も60肩もないのである程度筋肉がついていると思って居たが、この巨漢が両肩にかかると悲鳴を上げそうになった。ゲップは我慢しろとか、長く感じられた。
 終わったら、事前に説明をうけていた下剤を水3杯以上で飲むことをしなければならない。逆さ地獄の後の水攻めのようだ。