暑い日

■暑い日

 家人は遅出である。そんな日の朝食は外で済ますことが多い。今朝は24時間ファミレスと決めていた。しかし、いつもの時刻に、豪華な朝食が作られた。予定変更である。

 天気がいいようなので少し歩こうと家を出る。しかし、真夏のように暑い。この年齢なら無理は出来ないのでバスにしようと歩くと、既に停留所を出たのが見える。電車でもいいと考える。バス停留所の前に到着したら、前の停留所を出たというランプが点いている。軒先で涼をとる間もなくバスが来た。

 バスを降りたが行き先が決まらない。ここには、3軒ある。今の気分に近いセカンドオフィスが入る。

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 いつものおっさんは来るであろうか。などと楽しみながら過ごす。そういえば、ここには、もう一人の常連がいる。今日は来るだろうか。どうでもいいけどね。やや!別の常連さんが入って来た。この方は、フォレストリーダーの方とそっくりで、思わず挨拶しそうになったことがある。その方はこの店の近くであることも知っている。先日の研修会でも言葉を交わした。今朝、そっくりさんを見ると、やはり別人である。

 杖をつきながら、足を引きずるようにして歩いている母親を脇で支える息子が来店する。息子が母親に向かって話す叱り口調の声量が場違いに大きく、周りに迷惑を掛けている。その親子の隣の老人は、作業をやめて面食らったような顔をしている。

 コーヒーはまだ残っているが、昼時で混んで来たので一度に飲んで店を出る。

 向かいの図書館に行き、読みたい本を検索したらなかった。もしかしたら購入してもらえるかもと窓口で相談すると砺波市図書館にあることを調べてもらった。そこで、あらかじめ電話して借りることができると確認してから車を飛ばす。少しペースを上げて読まないと返却期限が守れない。

■「激しく考え、やさしく語る」(山折哲雄著、日経プレミアシリーズ、2019年)を読む。

「~耐えがたい飢餓感とのたたかい~」

「われ、進路を誤れり」

「~表情の奥には何とも形容しがたい穏やかな光が射していた。」

「老人こそがもっともカミに近い存在なのである。」

「~物狂いのように仕事をされていた。」

「白は混乱です。」

「~メンバーになるとこき使われる~」

「和歌の調べの中で死につく、という考え方には千年の歴史があるんです。」