庭仕事仕上げ

■庭仕事仕上げ

 天気予報は雨であったが、西の空の雲が薄いので降っても大したことはないだろうとタカをくくっていた。家人は今日は出張なので、早めに職場へ送って行く。今日の予定は今仕掛の庭仕事を仕上げることである。

 今回の注文は過去最大の規模であった。一度に5本の樹をあたるのは初めてである。ここの方からも適当でいいですよと言われているが、そうはいかない。通りから見える場所であり、見るたびに変な剪定が分かると心が折れる。まず、樹形を乱している大きな枝を切り落とす。それから、道路の真ん中まで出ている枝を少しずつ切る。そして、込み入っている場所の枝を抜く。そうして、全体を眺めながら、気になったところをあたる。少なくとも3年は触らなくてもいいようにと仕上げる。そして、今日で終える予定である。

 一枝抜いた後に、遠くから眺める。最長30m先からも眺め、不自然さがないか確認しながらなので時間がかかる。自分で納得がいったら終了である。

 何とか納得いったが、それでも逆方向から見る。最後まで迷ったのは、道路の半分まで飛び出している枝である。ベニカナメモチという樹木は枝の先端に葉を付けるので、はみ出しているからと言って、先端を切ってしまうと、ただの棒が立っているだけになる。ここで熟慮し、必殺三葉残しにあやかり、枝の三分の1で切った。辛うじて葉は残っているので、なんとか見苦しくはない。

 今日は涼しかったが、汗びっしょりになった。帰宅後、湯船で汗と疲れを癒す。時刻は昼を大きく回っている。一仕事が終わったので、少し贅沢にファミレスのランチにする。ここのランチは3グレードあり、いつもは、最廉価の日替わりランチであるが、今日はグレードを上げて昼御膳にした。

 午後からは庭木の整理である。これが、いちばん骨が折れる。

 キノコが生えている。

f:id:zen_chi:20190918195041j:plain

 やはり疲れがたまっていたのだろうか。自然に眠ってしまった。今日は眠れなくなりそうだ。

■「杉のきた道」(遠山富太郎著、中公新書、1975年)を読む。

「~日本の教育の普及はスギのおかげだと~」

「ツガ・コウヤマキ・ヒノキの自生地を見ると共通して表土が浅く、急傾斜地などの土壌の流出の激しいところである。これに反してスギは土壌の深い、空気の湿度も高い所に多い。」

「スギ、モミ、ツガの三者は共に屋久島に源を発して北に向かい、モミ、ツガは相伴って九州を経て進んできたが、スギは屋久島を出て、九州に来らず直ちに、モミ、ツガと共に四国に渡り、四国に於いて二つに分れて、一は山陰道及び日本海の岸に沿うて北上し、一は和歌山県の南部、静岡県、神奈川の一部に沿うて太平洋を北上して、金華山辺りまで及んだものである。」

「ウラ日本産のスギはウラスギ、オモテ日本産のはオモテスギという別々の亜種~」

「~屋久島産のものを変種ヤクスギ、中国に産するものを変種シナスギ、~従来のスギの学名をオモテスギ~アシウスギの学名をウラスギにあてた。」