強風

■強風

 朝食後に散歩にでようと玄関の戸を開けると、雨風が降っている。自転車が倒れており、門松もてっくり返っている。そこで、西の空を確認したら、青空が近くに迫っていることが分かった。

 予定通り雨が上がった時点で出かける。出た瞬間、暖かい!と感じた。日差しも出始めたので汗もにじむ。しかし、西の空は青空の範囲が狭く、直ぐに雨雲になっている。30分は持つだろうと駅まで歩く。駅に着くころにはポツポツと来たが信号を渡れば雨にかからない。雨がだんだんひどくなった、暴風雨である。そこで、駅の待合室で休憩する。構内では、桜を飾っていた。

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 30分ほどして西の空を見ると真上は雨雲であるものの、遠くは白い薄い雲とうっすら青空も見えている。そこで、再び待合室でくつろぐ。今日は、コーヒーを飲む気は起きなかった。

 再び30分ほど経っても雨が強いが、青空が近づいている。もう20分ほどだろうと推測する。そうして、完全な青空でなくても雨が小降りになった時点でアーケードまで向かい。そこから、帰宅すれば濡れないと判断する。マリエの中で雨が弱まるのを待っていたら、その時が来た。

 アーケードまで向かう。雨は傘がいらない程度であった。青空も近づいている。この時考えたのは、青空は動かないので雲が動くのである。この時期北風だろうから、雲は南に押されて青空が来ると確信して歩き始めた、しかしアーケードに着くころには青空は北の方に追いやられて雨雲でおおわれた。南に向かって歩いて向かい風が来ることを認識した。南の方から風が吹いているので雲が北の方に向かっているのだと分かった。

 直後の天気をスマホで確認するほど落ちぶれてはいないつもりであるが、失敗であった。玄関を出た時の暖かさで北風ではないと判断すべきであった。もし、これが山の中であったら、自分の幼稚な判断で関係者を困らせることにつながってしまう。いやー、参った、参った。方針変更でバスで帰宅する。

 しかし、雨は止んでいる。空を見ると、青空がすぐ近くに来ている。あれッ!と当初の自分の予想と同じである。

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 まあ、風が強い日は、雲の動きも早いのでこまめな行動判断が要求される。

 午前中で既定の歩数になったので、午後からは温泉に行って、セカンドオフィスでゆっくりしようと、無料券の残っている温泉に向かう。

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 やはり、ここは違う。温泉から出てからは、疲れがどっと出てとてもコーヒーどころではない。そのまま帰宅しぐったりとしている。

■「樹に聴く」(清和研二著、築地書館、2019年)を読む。

「~目の前の巨木が高く売れるとなれば片っぱ端から切り尽した。」

「~誰にも邪魔されずに伸び伸びと育った木は美しい樹冠を見せるものである。」

ケヤキは川沿いの急斜面で優占する。」

「ジャンゼンーコンネル仮説」

ケヤキ~単体で落下する種子も結果枝で飛ぶ種子も、ギャップを示す光のシグナルとはむ関係に発芽する。」

「~サワグルミの果実は水に浮きながら下流に散布され、さらに雪解け時の洪水によって高いところに押し上げられ~」

「~カツラは伐られなくても萌芽してくる。」

「オノエヤナギ~メス:オス=2:1~」

「~スギ人工林に変えたところはスギを抜き切りながら、いずれ渓畔林を再生させる。」

「~ハンノキは春から夏にかけて次々と葉を開き続けるが、春早くに出した葉は夏におとしてしまう~」

「ブナ~ブナヒメシンクイの食害~」

「~外生菌根菌~ブナの下で育った実生の方が他の樹種の下で育ったものより高い感染率をしめすようだ。」

「親木の下で病原菌は種特異性を持ち、同種の子供だけを強く加害し多種の子供は見逃す。」

「~背が2~3mの屈強なチシマザサ~1~1.5mのチマキザサ~」

「~ササを一旦はびこらせてしまうと広葉樹の更新は途絶えてしまう。」

「ただの強制的な排除が根本的解決にならないのはどこの世界も同じなのだ。」

ノリウツギは光の強さに応じて葉の形や光合成特性も大きく変えている。」