■第二部
今日も起きるのが遅かった。目は覚めていたが、動く気力が起きない。寒さのためだと考えている。腰の状態はどんどん悪くなっているようだ。これも寒さのためだろうか。
下へ降りて行くと、家人より筋トレ指令が発出される。翻訳すると除雪しろ、という意味になる。腰が痛いのに辛いねえ。
朝は、家人といっしょに食べた。長靴の中が濡れている。これは穴が空いていることであろう。今日は、新聞紙を厚く敷いてしのぐことにした。家を出たのは家人の出勤後であった。雪がひどい。セカンドオフィスまではバスで行こうと歩いていたが、風が弱い。雪だけなら歩ける。視界は200mほどか。
店に着いたのが9時を過ぎていたので、常連さんの一人は既に到着されていた。
まもなく、もう一方も来店された。蕎麦屋さんの話で盛り上がった。
帰りは小止みになったので、歩いて帰ることにしたが、途中で吹雪になった。断続的に降っているようだ。
昼食は家にある物で済ますことにした。ラーメンは一巡したので、今日は蕎麦にする。ニシンは2食分残っているが、賞味期限を考えると、今日中に食べた方がいいと2食分焼いて、これにネギ焼きとブロッコリーも添えた。
ニシンは旨いね。身がほろほろで小骨も食べることが出来る。
昼食後は昼寝であったが、除雪が気になり、軽くアプローチだけを空かした。
少し休んで、コーヒーを飲みに出る。最短の喫茶店である。口の中がニシンぽいのでケーキを食べて中和することにした。
ケーキは新製品でまだメニューにも入れてないとのこと。ベリーケーキという。ここのは、何を食べても旨い。そうして、常連さんが自分が居る時に来たがっていることを思い出し、グループラインで居ることを連絡した。まあ、何気なくである。
ところが、今出ますと返事が入り、まもなく車で二人来店された。これには感動したね。人間感動すると脳が若返るらしい。午前中に続き、第二部の開始であった。まあ、たまたまであったようだが、偶然ほど恐ろしいモノはない。店の無料Wi-Fiの設定をしたが、どんな話をしたか思い出せないが小一時間愉快に過ごせた。本は読めなかった。
帰宅後も除雪であった。今晩がひどいらしい。家人は、公共交通機関で出勤するといっているが、朝一で除雪しなければならないだろうなあ。
夕飯は豪華版であった。ケーキも第二部であった。
■「勿忘草の咲く町で」(夏川草介著、角川書店、2019年)を読む。(その2)
「もはや病気なのか老衰なのか判然しない人たちがたくさんいて~」
「口から物が食べられなくなったら、それが人間の寿命である。」
「いまだにメディアの公平性を信じているのは、テレビ世代の老人たちだけですよ」
「医療にもできることとできないことがあって、人は家にいても病院にいても亡くなるときは亡くなるんだ~」
「もう十分に生きた~」
「~どうせ死んじまうなら、その前にどっか行きたい場所に連れて行ってやりたい~」
「カタクリって、花が咲くまで七、八年はかかるって言われているんだ。」
「~地味で汚くて不快な臭気を発する“現実の死”は、施設や病院に押し込んで黙殺する。」
「~根の切れた花は枯れるのである。」
「~大量の高齢者たちを、いかに生かすかではなく、いかに死なせるかという問題だ。」
「患者の人生は患者自身が決めるもの~」