無題

■無題

 今日も仕事である。8時出勤の日は、毎朝家人に送ってもらっている。20日までと聞いていたが、今日22日までの延長を言い渡された。無論問題はない。

 満車でロープを張っているが、無理に出た車が数台あり、結び目が硬くて解くのに苦労した。ある高齢者は、なんでロープが張ってあるのだ、出れないじゃないか!と怒り心頭であった。そして、理由を説明すると、あんたらが常時いないとダメだねと言う。こっちは、常時いなくてもいいようにロープを張っているつもりであったが、通じない。もう、何があっても驚かなくなった。ブレーキとアクセルの踏み間違いで歩行者を巻き込んだとか、高速道路で逆走して事故が起きたなど、少し前はそんなばかなことがあるのかとか、一部の高齢者のことではないかと思っていたが、そうではないことが分かった。もう、何らかの選別を行って車を運転させるべきではない。本質を取り違えたと思えるAIによるアシストなんかよりも、高齢者が車なんか乗らなくても活躍できる社会の構築こそが求められているのではと強く思った。

 午前中は、音楽である。20代前半だと記憶しているがギターでサンタナのムーンフラワーという曲をコピーしていた。もちろんできるわけはない。しかし、旋律は頭の中に大部分残っているので、それを諳んじていた。その後、自然に出てくる音楽を口ずさみながら仕事を終えた。こんな、楽しい業務はないと思う。ぜひ、来年も指名してもらいたいと今からアピールしておこう。

 午後は忙しかった。今年になって最大数である。忙しかった理由は、ライントラブルである。ダンボール板を入れる前に、シールを入れる工程があり別の方が担当しており、その時に外観検査をすることになっている。ラベルがない、歯抜けなどの外観不良が発生し、そのたびに、大忙しになる。

 やっと終わって事務所に戻ると、給与支給日という。15日締めなので、それまでの分を受け取る。まあ、大半はコーヒー代金に化けると考えている。