残業

■残業

 今日も仕事である。午前中は外作業なので雨具と長靴を準備する。雨具は登山用のゴアテックス製を持っているが、なんだかもったいない気がしている。そこで、昔ゴルフをするときに買った雨具を探しだした。自分がゴルフをやっていたというと、聞いた人は、♪嘘をつけ 永遠のさよならの代わりに~となる。その後、その図体でクラブを振れば腹にぶつかって打てないのではとおちょくるのである。しかし、その通りである。ドライバーなどは問題ないが、ピッチングやサンドの場合は腹を擦る。

 話が反れたが、雨合羽である。記憶では2回ぐらいしか使ってないはずで新品同様である。機能性もいい。当時もそんなに安くはなかったと思う。

 一番の心配は今の体型に合うかどうかであった。いざ使用して見るとファスナーは余裕で締まり、雨の弾きも健在であった。

 今日から、満車の看板を出したら前に立たないようにした。しかし、看板と同時にロープを張るので見張りは必要である。今日は、ロープを強行突破した高齢者は2台であった。こういうのを見せつけられると、報道でブレーキとアクセルを踏み違いだの、逆走だのが大したこと無いように思えてくるから不思議だ。

 今日も雨の中多くの方が行列を作っている。その中で、挙動不審の高齢者がいた。車を降りたばかりというのに、列には並ばず、何やら探っている。割り込み感ミエミエであった。店側も「次お待ちの方~」というので、その時に手を挙げれば手続きが始まる。

 午後からは、今日もダンボールを箱に入れる軽作業であった。しかし、途中で声を掛けられた。「今日、残業できる?」という。何を隠そう自分はたっぷりと時間だけはあるので了解した。聞けば、朝から出勤しているメンバーだけで残業をするという。

 このころようやく分かって来たが、やはり朝から仕事を指示される集団は厚遇されているようだ。よく分からないが自分も今年からこのメンバーに加えてもらった。残業という響きは何年ぶりにきいたのだろう。作業内容は簡単でダンボール箱を重ねて倉庫に入れるだけである。量が600箱と多いので100箱ごとにパレットに乗せハンドリフトで運ぶ。

 長年勤めている方が、パレットの角をぶつけてしまい荷崩れさせた。そこで、自分の出番である。出しゃばり過ぎと思ったが、ハンドリフトの扱いは慣れている。ノートラブルである。これからの自分の作業になった。

 終了後タイムカードを押そうとすると、こっちでまとめて押すというではないか。意図は分かる。

 帰宅は夕方になったが、充実感であふれている。

 今年は梨が高い。しかし、持つべきものは知り合いで、ちゃんと持ってきてくれた。やはり、幸水は旨い。

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