作業停電

■作業停電

 少し前から葉書と郵便受けに作業停電のお知らせが届いていた。午後一杯である。まあ、こっちは、いつも家に居ない時間帯なので、あまり影響はないであろうと考えていた。

 今日もありがたいことに予定がないので、いつもの日常を過ごすことになる。

 少し遅くなったが、セカンドオフィスまで歩く。傘は持たなかった。なんと、最悪の時間帯に出たようで、ほぼ満員であった。座れる席に座る。

 まもなく、常連さんが2名来店された。今日は、相撲の話とお茶の話で盛り上がった。

 今日の予定を考える。作業停電なので、午後からの予定も決めなければならない。昼食は既に決めている。そこで、底値表を作ることにした。昔作っていたが、スマホ表計算に入れておけばいつでも見たり更新することが出来る。

 この場合は、歩いてスーパー回りをすることになる。何店かある業務スーパーが主になろうか。

 いっしょに、店を出て業務スーパーまで歩く。ここには、4kg入りの缶製品が多かった。今日は、作業停電のためにゆっくり見ておられないので、目当ての商品だけ確認した。しかし、地元のスーパーの方が安かったので、午後から行くことにした。

 帰宅後は、昼食である。今日で手打ち麺が無くなるので、麺打ちの記録を載せることと、自分の中では一番良かった冷やし中華を作ることにした。思えば、麺打ちは最初はうどんから始まり、次いで蕎麦になり、ラーメンまで来た。少し感傷的になる。

 1.道具は百均で購入したシートと麺棒である。これで、200円である。

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2.この上に、くっつかないように粉を振る。粉はある粉にする。今回は片栗粉である。

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3.冷蔵庫から打ってある麺の塊を出す。今回は最後なのでこんな形であるが、自分の場合は大きな塊を作って毎回切って使っていた。

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4.手の平で押して伸ばし、麺棒を使って軽く伸ばす。

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5.教科書ではこのまま麺棒で伸ばすらしいが、これは体力を使うので自分の場合は、5mmくらいの厚さのまま、棒に巻き付けて押し伸ばすようにしている。

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6.暑さ1mm程度まで伸ばす。

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7.長く切りたいので、長い方を折る。

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8.普通の家庭用の包丁で1mm程度の幅で切る。中板を使うのがやりやすいと書いてある本もあるが、小間切りの要領で切って行った方が早い。

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9.ほぐして叩きつけるとちじれるが、ストレートの場合は軽くまとめるだけにしている。

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 鍋で茹でれば終わりである。茹でている時間で、タレを作る。覚えているかなあという不安はあったが、醤油、砂糖、ごま油、すりごま、マヨネーズ、酢を入れて均一になるまで混ぜる。今日は、付け合わせにギョウザを付けた。このギョウザは、油も水も必要な商品である。

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 そう、こ、こ、この味である。感動だなあ。この麺の腰やタレの味をしっかり脳裏に刻んでおきたい。ギョウザは、外がカリカリでうまく焼けたようだ。

 後片付けをしていたら、停電の時刻が近づいた。今日の昼寝は喫茶店ですることになろう。昨日と同じ喫茶店を考えていたが、天気予報では雨になるというので、最短の喫茶店にした。

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 さっそく、常連さん達のグループラインにこの写真をアップする。ところが、1名の方が来るという連絡が入った。これには、驚いたね。午前中の話の続きなどで盛り上がった。さらに、用事があるというので、先に帰られた。二人分のレシートを持って!

 まあ、明日返そうと考えている。

 やはり少し眠ったようだ。雨が降らない内に店を出る。ついでに、スーパーへ寄る。さっそく、底値一覧表に記入して購入できた。

■「小さい予言者」(浮穴みみ著、双葉社、2021年)を読む。

「~なにもかもは、手に入らねえんだぞ。」

「時流に押し流されて、浮世に踊ることを選んだ。」

「六十歳を過ぎてまで、金策に走り回ることになろうとは。」

「カレーは季節の野菜を入れて煮込むだけ、簡単で栄養価も高い。」

「すべての指揮をとり、その代わりすべての責を負う。」

「老兵は去るのみ。」

「~人の面倒をみるほど暇でも金持ちでもない~」

「素朴で親切で思いやりがあって、決して見返りを求めない~」

「浪費することの罪がどれほど重いのか、わかろうともしないのだ。」

「金を貰えば縛られる。人というのは、そういうものだ。」

「暗闇の道を歩けば歩くほど背負う重荷が増えていく~」

「本は読むためにある。」

「お天道様が欠けるというのは、日が翳るのとは全く違う。」

「取るに足らない一生だ」

「首都・東京という偏見に毒された日本。」

「男が見知らぬ土地に居つくのは、女が理由と相場が決まっている~」

「どこかへ行くときは弁当を持たされ、金のかかる外食をしたことなどなかった。」

「なぜかしら、人が北へ北へと向かうのは。」

「自由って、なかなか手に入るものじゃないよ。」

「忘れ去るということは、歴史を改ざんすることなのだ。」

「数年前に老人施設に入り、寝たきりの晩年だった。」