ある一日

■ある一日

 今日も予定がない。予定表を見ていると1月は殆んど予定がない。これはいいことである。この歳になってアクセクはご免である。

 今日は定年後のある一日の日常を記録しておきたいと考えた。

 朝の入浴から始まる。朝から沸かすことはなく、昨晩のお湯を追い焚きすることが多い。今日のような寒い日は一番効果的である。

 そして、朝食を食べる。いつもは、作ることが多いが昨晩の残り物があると簡単に済ませることが多い。今飲んでいる薬が朝食後になっているためである。

 その後、曜日によってはゴミ出しである。今日はそうであった。

 やることをやったら、セカンドオフィスまで歩く。傘はいらないようだ。風は寒いのでフードをかぶりながら陽射しの方を歩く。この間は、いろいろ考えているようであるが、何を考えていたのかを覚えてはいない。ごくたまに、メモることがある。

 途中からアーケード内を歩くが、これは雨が降っているときで今日のような天気は大通りを歩く。

 セカンドオフィスに到着すると、注文前に新聞を取って席を確保する。注文はほとんどブレンドコーヒーのSサイズである。水も入れて小さいトレーで席に着く。

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 しばらく本を読んだりボーっとしていると常連さんが相次いで入店される。今日は、槍ヶ岳の話から始まった。驚いたことがあった、後から入店された常連さんが、作りましたと言う。自分が説明した麻婆ラーメンを作ったというではないか。驚いたね!

 麺打ちは、うどん、蕎麦、ラーメンとやってきたので、そろそろ乾麺に移行しようと考えている。手間というよりは台所を汚さないためである。

 店を出ると雪がちらついている。そこで、アーケード内を往復する。すると傘が要らない程度になったのでそのまま帰路に着く。

 昼食であるが、ローテーションに従えば、味噌ラーメンである。これは、食材が揃っているので、買い物はない。

 添え付けにギョウザを付けた。

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 安定した味である。胡麻ラー油も垂らしたのでいい風味が立つ。スープが残ったので半ライスを入れてリゾット風にして食べ切る。ギョウザのタレをスプーンに入れて味変もしてみたら結構良かった。

 昼食後は、昼寝である。FM放送でいいのがあると聞いている。今日は、ファンヒータを付けっぱなしで眠る。すると、急に目が覚めてエネルギーが湧いてくる瞬間がある。

 ここで起き上がって、フォレストの準備作業を行う。

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 一日に3枚切れればいいようだ。それも3枚とも合格品にはならない。今月はベース板製作と干支の試作を行うことにしている。

 次いで、茶碗を洗い、洗濯物を取り込んで、近くの喫茶店にサンダル履きで向かう。

 年賀状ももらっていたので、挨拶から始まった。ここは落ち着くね。自宅の暖房費の節約も兼ねる。

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 もう17時を過ぎると真っ暗である。でも、自宅まで5分ほどなので閉店間際まで粘る。店に入る時に、テーブルのレイアウトが変わっていた。そこ専用席ですと言われたので自分専用の席を用意してくれたようだ。まあ、そんなこともないだろうが嬉しいね。

 ゆっくりとして時の流れを感じながら夕闇の中、家路に付いた。

■「我は、おばさん」(岡田 育著、集英社、2021年)を読む。

「キモくてカネのないオッサン(KKO)」

「実際にその土地に行き、気候や湿度を感じ、街の音を聞き、においをかぎ、現地の人とふれあい、ご当地の食事をする。それでこそ、自分の中に収穫という財産が残ります。」

「男の“おじさん”宣言は早め早めがよいとされているのに、“おばさん”宣言ばかりが“まだ早い”と止められる~」

「人生経験豊富で思慮深い老人は、労働力としては役立たずでも、別の価値をもって敬われるべき存在である。」

「そんな無駄のない人生観を受け入れて、“不必要に長く生きるのは恥ずかしい”と考えた~」

「“おばさん”とは、みずからの加齢を引き受けた女性。」