健康味

■健康味

 朝起きたら、自宅の前に黒いプリウスが横づけされている。知っている人の車と同じであった。少し考えて、一番目の借りたレンタカーだということが分かった。

 今日は家人が休みなので朝一にセカンドオフィスまで歩く。いい天気であった。昨晩は風呂に入る時刻が日をまたいでいたので、少し遅めの出発になった。今の時期、街路樹はハナミズキが盛んである。

 今日の店は混んでいた。いつもの席は埋まっており、席が空いたら移動しようと考えていたが、そのタイミングがなく別席で過ごした。常連さんも横に座れず、同じテーブルに向かい合った。今日もいろいろな話で盛り上がった。Y.O.さんも来店されたが、直ぐに出られた。常連さんの店に、前の会社の会長さんが訪れたと聞かされた。まあ、以前からの馴染みのようだ。

 昼前に店を出る。気分はいそいそとしていた。スーパーで肉と野菜を買って帰宅する。昨日打ったラーメンを確認する。

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 なかなかいいねえ。もう少し伸ばせば刀削麺に出来そうだ。

 これを4分割して麺棒で伸ばす。

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 しかし、伸ばしにくい。腰があるというのか、粘っこいというのか、なかなか骨が折れる。これでは、機械で伸ばすことも考えなければならないか。そこで、ふと思い出した。細く紐のようにして、一本が二本、二本が四本、四本が八本・・・・・というように伸ばすことが可能だろうか。結局妥協した。かなり厚い。

 これを切るが、ここは包丁にした。

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 卵麺なのに、黄色くない。店のは着色されている可能性があると思う。これはラーメンなので、揉んでスープを絡みやすくする。

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 少し多めのお湯に入れて状態を見ながら茹でる。その間に、スープと具を作る。

 まあ、見た目は普通であるが、問題は味である。

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 一口食べた。旨くない。麺も味がしないが、これは当然か。辛うじて、もちもち感はあった。塩気が少ない。しかし、薄いのではなく。野菜の旨味も少し感じる。あまり美味しくはなかったが、初めてとはこういうものである。そうして、考えた。店で食べるラーメンはどれだけ塩を入れているのだろうかと。そう考えれば、これは健康味である。

 もう一食分ある。これは野菜と肉を半分しか使わなかったことによる。まあ、どうするかは明日考えようか。ラーメンは作れる作れないを考慮しなければレパートリーが多いので有利である。さっそく、安いカレールーを買って来て家人に叱られた。これをカレーラーメン用に使うことを思いついた。今回の値段は、今まで生ラーメンを買っていたのに比べて格段に安くなった。面倒くさいので計算はしていないが、100円前後ではなかろうか。

 食後は、マストの昼寝である。30分ほど熟睡すると急に元気になる瞬間があり、そのタイミングで起きる。さて、コーヒーでも飲みに行こうと出る。

 最短の店は定休日なので、次の店にいったがシャッターが降りている。休日は休業のようだ。そこで、この流れで、マックドに向かった。

 帰りに公園を通って来たら、梅の実が成っていた。

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 今日の歩数は、1万6千歩でやや歩き過ぎである。気を付けようと思う。

■「グッドバイ」(朝井まかて著、朝日新聞出版、2019年)を読む。

「勘を磨かねば、運もついてこぬぞ。」

「商いがいかに左前になろうと本業でないものに手出しばするとは、商人の道に外れます。」

「これまで、ただの一日も望みを捨てたことはない。」

「茶葉が持っている水分を熱で飛ばさねば黴を招いてしまう~」

「王を尊び、夷を攘(はら)う。」

「人はそう簡単には変わらない。」

「~臭くやるせない仕事であるからこそ己が腐らぬように工夫するのだ。」