■町ブラ
今日はありがたいことに予定はない。そこで、7時前にセカンドオフィスに向かう。少しぱらつく。傘を持って出て良かった。天気予報は降らないように出ていたが、空の雲が怪しかった。
指定席だけ空いていた。おそらくいつもの方が出られた後だろうと想像する。
まもなく、常連さんが2名来店される。今日は、近所の話しで盛り上がった。
昼食のために戻る。今日はラーメンの日である。トマトらーめんに決めていたが、スープは初めての試作である。肉みそも作り、ギョウザも焼いた。ギョウザは、油も水も必要な品物である。皮がカリカリになってうまく行った。
ラーメンの方は、まあ人様には出せないが、何とか食べられる味になった。スープが沢山余ったので、ご飯を入れて平らげた。こっちの方が良かったようだ。
午後からは行きたいところがあった。先日何気なく地図を見ていたら、昔通っていた喫茶店と同じ名前の喫茶店を発見した。だいたいの場所だけ確認していた。
この喫茶店を仮に”S”にしておこう。”S”は、年齢的に30代から40代であったと記憶している。SEをしている時の取引先で8歳上の茨木県出身の担当者と気が合いいつの間にか勉強会をやろうとなった。その方の家が磯辺通りにあったので、近くの喫茶店に毎週集合して進捗を確認することになっていた。自分は、会計で相手は情報処理であった。それで、やってない時はコーヒー代を払うという約束にしていた。
半年以上は続けたように記憶している。しかし、その後、その店は取り壊され、後にマンションが建った。自分の中で”S”は宙ぶらりん状態のまま何十年も経過した。
正確には、漢字表記とカタカナ表記の違いはあるし、単なる偶然だろうと考えるのが普通であろうが、気に成って確認することにした。
まあ、スマホで場所を指定すれば道案内してくれることは知っている。しかし、便利さには代償が伴うということと、スマホに頼るほど落ちぶれてはいないと考えているので、ぶらぶら歩きで探すことにした。
大体の場所というのが広すぎる。先ずは、通りを左折するが見つからない。もう一つ奥の通りを通って戻るように歩く。まだ見つからない、そして次の通りへ行く途中に看板を発見した。店は分かったが、混んでいそうなので入店はやめた。
あの時の方が働いていたら何歳だろうなどと考えながら、第二部の店に到着した。
朝会った常連さんも来店され、4名揃った。ラーメンの打ち方を披露した。
歩数は足りてないので、帰りは遠回りして帰宅した。
■「がんは裏切る細胞である」(アシーナ・アクティビス著、みすず書房、2021年)を読む。(その1)
「このような奇形が生じることを専門用語で“帯化(たいか)”という。」
「がんとは、細胞が全体のために協力・連携するのをやめたときに生じるものである。」
「~私たちの体の細胞のあいだでは進化が起きており、それががんにつながる~」
「がんは一般的な意味での“敵”とは違う。」
「がんとは進化そのものだ。」
「進化を相手に闘っても勝利など望めない。」
「~がんが体内で進化するのを防ぐメカニズムが人体には備わっているはずだ。」
「なぜがんは自らの宿主を滅ぼす進化を遂げる場合があるのか。」
「進化の果てに滅びる生物~進化的自殺~」
「がんの仕事は自らを複製して体内で生き延びることだけであり~」
「敵の目線で考えるというのは、古くからあるきわめて有効な戦略である。」
「完全なる殲滅(せんめつ)以外に勝利への道はないと考えるのは、拙い戦略に他ならない。」
「一個のがん細胞にとって私たちの体は、自由に消費できる原材料であり~」
「私たちはがんの宿主になるというより、知らず知らずのうちにがんと賃貸契約を結んでいる~」
「TP53遺伝子の役割は、細胞のDNAが修復不能まで変異したときに細胞死を起こさせ、体が害を受けるのを防ぐことだ。」
「社会的ジレンマとは、個人にとって最適の戦略が、集団から見た最適の戦略と一致しない状況をいう。」