五校目

■五校目

 今日は午前中に打合せがある。五校目である。まあ、前半はこれで終わるが、後半も何校か予定されている。

 打合せ時刻まで公園を歩く。風が強いね。帽子はまるで役に立たない。おまけに、雨もぱらついてくる。今日の公園は、雨の場合ひさしの中を歩けるので良かった。

 打ち合わせは問題なく終わったが、議事録を作らなければならず、明日以降になろう。

 帰宅後は昼食である。今日は蕎麦の日である。前回の長芋の半分が残っており、とろろ蕎麦にする。山芋の半分は酢味噌掛けにしてみた。少し寂しいので、天ぷらも揚げた。

 山芋には酢味噌が合わないことが分かった。天ぷらは多すぎである。ウドの葉はまだあるが処分しようかと考えている。

 今日は風があるが気温が高い。家にいるとエアコンを付けなければならず、電気代がかかるので、出ることにした。

 歩いていると面白い風景に出会った。パトカーがレッカー車で運ばれている。

 知らないご婦人が自分に手を振っている。人違いかと思ったが、自分しかいない。足を止めると、選挙運動であった。自分は、思考を妨げられた候補者には投票しないことにして来た。

 避暑を目的にセカンドオフィスに向かう。

 しかし、中に入ると寒いね。外は暑いし、中は寒い。そういう年齢になったんだなあと自覚する。

 夕方まで過ごす。いくぶん暑さの峠は越えたようだが、風は強かった。

■「定形外郵便」(堀江敏幸著、新潮社、2021年)を読む。

「すべての動きと時間が静止している。」

「~想像力のない者は戦争や災害、そして人災に等しい過酷事故をことごとく忘れ、あるいは忘れさせようとしている。」

ウクライナ人の父を持つ大鵬は~」

「極寒と飢餓と死に直面し、皆が人としての形を失いかけているなか~」

「~聴きながら書き、書きながら聴くことはほとんどない。」

「都市を破壊すれば建築資材が売れる。戦争を起こせば武器が売れる。」

「名前を奪い、家畜さながら数字で識別する非人称の囲い地で~」

「世の中に人の来るこそうれしけれ/とは云ふもののお前ではなし」

「このご時世、統計ほどいかがわしいものはない。」

「いくら小説の読み過ぎでも、そこに身体が反応するはずはない。」

「思いつきで世界は進む~」

「考えるということは、森のなかの空き地を探しにいくことだ」

「木は不死の存在ではない。いずれ倒れる。」

「~均質に流れていく時間のなかにこそ豊かさがあるという考えを~」