もつ煮込みうどん

■もつ煮込みうどん

 さて、今日の行動予定はどうするか、なかなか決められない。特に約束はない。まあ、朝のゴミ出しぐらいだろうか。

 それなら、いつもの日常を過ごすのみである。まずは、図書館へ向かう。玄関を出たら小ぶりであったが降っていた。よく見ると霰が混じっているようだ。さらに歩くとますます雨脚は強くなって来た。ここで、引き返すことにした。リュックに入れた図書館の本が濡れると弁償しなければならないので、歩くのは止めにしてバスで行くことにした。バスで行く場合は、9時以降に下車しなければならず、一旦戻って時間調整である。

 100円バスで到着し、ロビーで開館時刻を待っていたら、大声を出している高齢者に出くわす。ロビーには10人ほども居たが、皆関わりたくないようなしぐさであった。

 10時には、セカンドオフィスへ入り、本を読んでいようと考えていた。自分は本を選ぶときはスマホを使用している。ここは無料Wi-Fiが使えるので、サイレントモードにしてこのブログで本を検索している。今日も読みたい本があったので、検索したら何年も前に読んでいることが分かり返却した。

 3冊目の確認をしようとスマホを開くと、知人のTさんからランチのお誘いが届いていた。梅も見たいとのこと。金曜日に連絡があるのは珍しい。ピックアップの時刻は15分後であったので、本を借りて図書館前のピックアップ場所に向かう。

 今日のランチはもつ煮込みうどんという。最近、テレビの影響でもつ煮込みうどん圧が高くなっているようだ。しかし、知人のさんが選んだのは、隣町の居酒屋であった。無料でライスと生卵が付くという触れ込みであった。

 店に到着すると、確かに居酒屋であった。

 中に入ると、足を伸ばせるカウンターがあり、間違いなく居酒屋であった。

 お目当てのもつ煮込みうどんを注文する。

 いつもの知人のTさんである。

 しかし、自分の笑っている顔なんてこんな機会でもないと見ないね。

 みそ仕立てが多いが、ここのは出汁であった。やさしい味である。もつは見えているのは少なそうであるが、中にも入っている。驚いたのはネギである。とにかく太い。

 今日のような気温の低い日には、あつあつのうどんはありがたいね。

 食べ終わって車に乗ってから事件が発覚した。家から持って出たパソコンが無いのである。またかよ!歳は取りたくないね。幸い、可能性があるのは、バスか図書館だけである。自分の足取りを慎重に追う。バスから降りる時には、傘とパソコンは持っていたはずと思い、図書館だと断定して電話したら、預かってますという。

 知人のTさんは、食後は公園の梅林を散策する予定でいたのであるが、自分の緊急事態のために、戻っていただいた。どこで忘れたかと聞いたら、ロビーということであった。確かに、本を読んでいたが、パソコンは持っていなかった。出て来て良かったね。

 予定とは違うが、別の公園へ向かう。

 紅梅がたくさんさいている。

 白梅も前より数が増えたようだ。

 戻る時に、ぼこぼこと土が盛り上がっている。知人のTさんは、モグラだろと言う。

 帰路、マックドに寄って清算と打ち合わせを終え別れる。

 しかし、どうすれば今回のような凡ミスが無くなるのだろうか。何かに夢中になると集中力が偏ってしまうような気がしている。チョイ置きというのが一番怪しい。また起きる可能性が高いので、対策を検討しなければならないかもしれない。

■「忘れない味」(平松洋子編著、講談社、2019年)を読む。

「噂を盲信してこれに振り回されて生きるのはバカだが~」

「~これは金になるかならないかを考えているかどうかっていうことだ。近代的というのはそういうこと。」

「ほんとに働くことと水商売のちがいは~感覚が狂っちゃうこと。」

「人の食べさせるのは苦痛~」

「人間は、窮すればそれを打開する策を考え出すもので~」

「人間叫ばなきゃならない時があるんだよ。」

「狩猟は、自然と一体になることから始まる。」

「ソローにとって、歩くことはたんなる歩行運動や散歩の愉しみではない。~人間の未知の領域に踏み込んでゆく生命運動だと位置づけた。」

「私の仕事は、自然のなかに神を見いだすためにいつも注意深くあることだ。」

「~値段も味のうちである~」