■初雪
天気予報は雨であった。部屋が寒いと思ったら、ファンヒーターが止まっている。3時間で止まる様になっている。今日の予定はない。こういう日は、ゆっくりと本でも読みたいものだ。セカンドオフィスへはバスで移動するつもりで、朝食を食べる。ところが、休みのはずの家人が起きて来て、作ってくれたので追加のおかずを食べる。そのついでに、送ってもらった。
セカンドオフィスでは常連さんが来店された。今日は空いている。奥飛騨温泉の話で一時間持った。何かの本に書いてあったと記憶しているが、ある話題に1時間ほど喋ることができれば本物だということだった。
本が2冊しかなくなったので、図書館へ向かう。しかし、店を出ると風景は一変で雪に変わっていた。後を付ける人はいないが、♪ゆっきでした あなたのあとを なんとなく ついていきたかった~が頭によぎる。
図書館からの風景である。
このころは、雨がだんだんと冷たくなり、みぞれ交じりになり、雪へと変わるのが多かったが、今日は突然雪になった。平野部では初雪ではなかろうか。
昼なった。こんな寒い日はあつあつの鍋焼きうどんに限る。幸運なことに知人のTさんからランチのお誘いがあったのである。大分、行列ができていたが、まあ我慢である。もう何年も食べていなかったが、久しぶりに食べた感じは良かったね。
雪が降るとウォーキングシューズでは動きにくくなる。そこで思い出したことがあった。先ごろ購入した登山靴であったが、温泉場で登山靴として認識されなかったことを逆手に取り、これを積雪時の普段靴にすることにした。なんせ、一足1500円である。もう一足も買おうかとも考えている。
■「生まれてこないほうが良かったのか?」(森岡正博著、筑摩書房、2020年)を読む。(その2)
「~人間にとって思考よりも息の方が卓越するという生命観が見られることだ。」
「~あらゆる生命をその根底において生かしているものは“息”であるという思想が“ウパニシャッド”にはある。」
「息の中に存在し、息と異なり、それを息は知らず、それの身体が息であり、息を内部にあってコントロールするものーー」
「原始仏教は、人間が経験する一切は苦しみであると考えた。」
「出家者たちは、死んだあと二度とどこへも生まれないことを願って修行した。」
「~日々の修行を積み重ねれば、この世で涅槃の境地に至ることは可能である。」
「曰く、見ることを貪ってはならない、味に耽溺(たんでき)してはならない、世間のものごとに固執してはならない~」
「生まれることは尽きた。清らかな行いはすでに完成した。なすべきことをなしおえた。もはや再びこのような生存をうけることはない。」
「ニーチェは~膨大な遺稿を残したまま正気を失ってこの世を去った。」
「ニヒリズムとは、世界の存在には目的がないし、生きることには意味がないとする思想である。」
「必然的なものを、美しいものとして見てとること」
「すべてのものが回帰するということは、生成の世界の存在の世界への極限的近接である」
「“何かである”ことと”何かになる“ことは区別して考えなければならないのである。」
「ヨーナス~脳死は人の死とは言えないとする論陣を張った」