仕込み

■仕込み

 今日も天気がいいようだ。この機を狙ってメンマの仕込みを行うことにした。実家に落ちていたポリバケツも水洗いし、抑え板もますずしの蓋を代用することにし、重石もその辺に落ちていたのを洗っていた。後は、たけのこだけである。

 朝、家人を送った足で山へ向かう。今日は気持ちが楽である。1時間で1本探せば済む。それも、穂先たけのこで長く伸びきっているので、普通の方は採らない。視線を上に向けて山道を歩く。

 途中の公園に花が咲きそうだ。バイカウツギである。

 こっちは、ナナカマドである。

 登り始めて1分と経っていなかったと思うが、一本あった。それも、手頃である。いや、メンマには手頃である。穂先と言っても、限りなく竹に近い部分が多いと、硬くてダメだろう。この程度がいいのである。

 これで、ミッションは完了であるが、あまりにも愛想もない。もうないだろうが、少し散策するのもいいだろうと、しばらく歩いていると、2本目である。これは、小さいというか、普通掘られる大きさである。まあ、念のために持って行くか。しかし、30分も経っていない。さらに先へ進もうとしたが、重くて重くて引き返してきた。

 帰宅後、アク抜きであるが、2本目は要らなかったようだ。誰かにあげようかとも思ったが、今の時期タケノコをもらって喜ぶ人がいるとも思えないので、仕方なくこっちで処分することにした。

 大きな方を割って見た。いい塩梅である。ここで、断面が細くなっているところでカットし、残りはメンマの大きさに応じてカットする。4分割になった。

 茹で上がったのを、ひたすらスライスして、天日干しする。実は、この工程は昨年習ったメーカーではやっていなかったが、理屈からすると水分を抜いた方がいい。

 ゴミ対策、野良猫対策で網をかける。

 残ったのは、水に入れて冷蔵庫である。毎日水を変えて1週間は持つはずだ。毎年、使いきれなくて廃棄している。

 さて、乾燥は夕方まで放置である。続いて、昆布締めである。いい塩梅だ。

 ラップの上から包丁を入れる。ちゃんと糸を引いている。

 昼食である。天ぷらの評判が良くなくだいぶ余った。今日はラーメンの日である。天ぷらも処分したかったので、ザルラーメンにした。ラーメンを蕎麦汁で食べるのである。

 ちょっと食べ過ぎだ。

 昼食後、腹ごなしを兼ねてセカンドオフィスへ向かう。

 キリの花も咲き出した。

 帰宅後、漬け込む。

 この状態で半年は漬けようと考えている。

 食べる時は、前日に取り出して塩抜きし、ごま油としょうゆで炒めれば完成である。