穂先タケノコ

■穂先タケノコ

 役員会は大荒れであった。怒号が飛び交い、正直、もう行きたくないなあという気持ちも芽生えてくる。発端は、これまで1時間の時間制限の会場が、制限が無くなったので30分ほど延長しようとしたら、半数ほどの役員が途中で帰ってしまった。

 今日も予定がない。ありがたいことだ。こういう日は、朝がた山を散策して、疲れたら喫茶店でくつろぐという定年前に思い描いていた生活を実施しようと考える。

 昨日のススタケの天ぷらは、きれいに食べてくれたので嬉しいね。

 朝、水をやろうとしたら、ミニトマトが実をつけ始めたようだ。これでは収穫は早まりそうである。ということは、終わるのも早いということに繋がる。

 家人を職場に送った足で山へ向かう。今日の目当ては穂先タケノコである。メンマの材料にする。穂先タケノコは競争がないので、ゆったりと構えておられる。

 気温は高かったが、山は涼しいね。いつもより、ゆっくり歩く。

 御鷹台という場所まできてしまった。一応、終点である。しかし、ここまで穂先タケノコの姿は見なかった。

 竹藪に入り、一通り回ったが、何もない。すると、違和感が目に入った。穂先タケノコが捨てられている。ちょうどこの位のが欲しかったのだが、誰かが意図的にやったに違いない。

 

 いろいろ回っていたら、一本見つけた。少し小さいがこれで良しとしよう。

 帰宅後、処理である。まな板より長いので、分割して処理する。

 上の部分は、料理用に冷凍し、下の部分はメンマ用に冷凍する。

 さて、たけのこを処理していたら、昼時間が過ぎてしまった。昨日の昼食でなんか足りないなあと思っていたが、メンマであった。

 今日は、ベッタラ漬けが無いので、多めのメンマを並べる。

 メインは、トマトニンニクスパゲッティである。店のに比べれば少し劣るが、十分に食べることができる。タマネギは十分に炒めたつもりであるが、もう少し甘味があっても良かったね。

 食後は、FM放送を聞く。今日は、フォークソングである。昔、ギターをコピーしていたバンドの特集である。イヤホンでステレオ放送にして寝っ転がって聞く。自然に体がリズムを打ってくる。もう、至高のひと時であった。

 目覚めたときは、スッキリしている。フトンや洗濯物を取り入れて、喫茶店に向かう。今日は、ここでも課題がある。ネットに繋げれる可能性があったためだ。今行っているセカンドオフィスは、安くていいのであるが、Wi-Fiが1時間で中断してしまう。長い作業がある場合は、高くても長時間Wi-Fiが繋がる場所がいいのである。

 店に入ると、いつもの常連さんが4人たむろされ、いつもの日常があった。

 今日はいい一日であった。

■「元東大生格闘家、双極性障害になる」(巽 宇宙著、日本評論社、2023年)を読む。

「今振り返ると、質より量を求める精神論的な考えを楽しいと感じていた~」

「練習は嘘をつかない」

「~協会に比較的不幸な人が集まるから~」

「~食事は基本的に豆腐が主食だった。」

「さらには睡眠は三時間程度だったにもかかわらず、ナポレオンも同様だったと自分勝手な解釈で問題視しないなど、双極性障害躁状態であったことは間違いないと思う。」

「最初は興味のある部だったが、一年経ったときには望みを失っていた。」

「ちなみに双極性障害は、寛解しても完治はしない。」

「自尊心は心理的生存に不可欠である。これは生存のための必要条件であり、これなしでは基本的な欲求が満たされず、人生は非常に苦痛に満ちたものとなりかねない。」

「自尊心の本質は、自己へのコンパッション(同情)である。」

「~体重増の原因は抗うつ剤であると考えるのが妥当だろう。」

「現在、ほとんど毎日、アラーム前に起きている。」

スティグマ(差別や偏見)」

「~対象が明確なのが感情です。気分は対象が明確でなく、体感されるものです。」

「深く長い睡眠がとれるというのが、脳のコンディションが良い時の指標の一つです。」

「~治療を通じて、非凡な人間を平凡にさせてしまっているのではないかという迷いを持つことがあります。」

「自分をぎりぎりに追い込んで乗り越えることがないと、一人前になれないという価値観。」

「趣味や家庭など、いろいろな軸が自分にあって~」

「~働きすぎないほうがいいですよ~」