至急打合せ

■至急打合せ

 朝から体調が悪い。後10分で起きようと目を瞑ったら1時間以上経って気が付くという有様である。

 夜中に起きて、ベッタラ漬けを仕上げたのが原因かもしれない。

 今日は、予定がある。数日前に、県から森の寺子屋の申請書が届いていた。実施日が8月なので鷹揚に構えていた。来月にでも打ち合わせに行けばいいだろうと。しかし、直ぐに県から至急打合せの希望がありというメールを受け取り、連絡して今日の打合せになった。実は、早目に打合せしておいた方が、準備もゆっくりできるし、何かと便利がいい。それにしても急だったね。

 今日は家人が遅番で午前中は車が使えないので、朝食後セカンドオフィスへ行こうと歩き出したが、どうも調子が悪い。軽い目眩もするので、最短のコーヒーショップにした。

 シャリンバイの白い花が咲いていた。

 平日とあって空いていた。自分の憧れだった書斎というのは、前に大きなガラス窓があって外の景色が見れるという作りであった。自宅では敵わなかったが、コーヒーショップで実現できている。主に思考に充てる。

 昼である。今日はラーメンの日である。体調が良くないので、市販品を使うことにした。

 ベッタラ漬けも出したが、はっきり言って浅漬けである。まあ、これはこれで旨い。

 昼を過ぎて家人を職場に送迎してから、打合せに向かう。目眩対策として、栄養ドリンクもリュックに入れた。

 この場所は、何年か前に実施したことがあった。今の車はナビが無いので、地図を出力して持って出た。無事到着である。

 打合せは比較的スムーズに終わった。

 この後、出前講座の原稿とクラフトの準備をしなければならない。

 帰宅後、少し休む。やはり調子が悪い。今日は、このままだらだらと過ごそうと考えている。

■「出セイカツ記」(ワクサカソウヘイ著、河出書房新社、2022年)を読む。(その1)

「~それ相応の暮らしを営むことができているにもかかわらず、目に見えない敵に静かにボディーブローを喰らわされているような感覚が常に付きまとっているのである。」

「それはつまり、“不安”という名の怪物である。」

「この先、暮しを潰さない絶対的な保証など、どこにもない・・・・」

「~私が生活の中で根源的に抱えている不安は、金銭だけで完全解決できるものではないのだ。」

「個々の現時点の暮らしが永久持続可能でないことくらいは、すでに周知の世の中である。」

「それはひとえに“草を食べる”というワードが、私が最もおそれている“暮らしを潰した先の日々”を連想させる~」

「野草を食べるたびにさ、なにがあっても生きていけるよなあ~」

「野草を食べたら、もう毎日これでもいいんじゃないかというほどに、美味しかった。」

「衣食住にまつわる固定観念をあきらめることこそ、“将来に対する漠然とした不安”に対抗できる唯一の手段ではないか。」

「なにかをあきらめた瞬間、なにかが明らかになる~」

「たった数ヶ月の休養で、こんなに預金金額が吹っ飛ぶなんて。」

「私の数少ない趣味、それは“自然観察”だ。」

「磯は“ベーシックインカム”に成りうる」

「この無意味こそが重要なファクターで~」

「~本当の“存在性”とは、出力ではなく、点滅にあるのではないか。」

「だが、“一日一食”生活は、非常に満ち足りたものであった。」

「“冒険”とは常態化されたシステムの外に飛び出す行為を指す」