走馬灯11

■走馬灯11

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「峠うどん物語 上」(重松 清著、講談社文庫、2011年)を読む。(その2)

「~愛嬌っていうのも一種の生きる武器みたいなものだからねえ」

「やっぱ、主役の思いをかなえるのも供養ってもんでしょ」

「~余計な延命治療を断って、最期の日々を静かに過している。」

「思い出が多すぎるってのも、それはそれで大変なんだけどね」

「何年かたてばきれいにさっぱり忘れ去ってしまう。」

「断食明けのうどんは、なんといっても胃に優しい“かけ”にかぎる。」

「終わったものを確認しているだけというか~」

「最後のお願いぐらい聞いてくれてもいいんじゃないんですか?」

「ひとの生き死にってのは、一生モノの勉強だよ」

「教育の前に常識だよ。ひとの道に大切なのは」

「自分がいつか死ぬんだというのを心のどこかに持ちつづけなさい~」

「~いつの日か、“死ぬ”のではなく“終わる”。」

「案ずるより死ぬが易し」

「家族の死が悲しくないというのは、ほんとうはなによりも悲しいことなのだと思う。」

「泣いたからって、死んだひとが生き返るわけじゃないんだし」

「~ハナをかむときって片方ずつにしないとだめなんだよ。」

「~一番の思い出っていうのはね、思い出の形はしてないの」