泣き寝入り(家電編)

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■泣き寝入り(家電編)

 いつからだったか思い出せないが、世の中が嫌な方向に向かっていると、感じたことがあった。

 この思いと同じくして、世の中がだんだん退化していると感じたことや、人間の良識が失われた世界になりつつあるとも感じていた。

 今回は、家電に付いて思い出してみる。

 製造現場での品質管理が行き届くと、安くて壊れにくい製品が生み出される。しかし、こうなると製品が売れなくなる。そこでメーカーは、いろいろ考えているらしい。

 少し前に自分が遭遇したのは、ファンヒーターであった。当時、うさぎを飼っていたため、電源ケーブルが断線してしまった。

 この時、プラスの線とマイナスの線とアースの線を買って電源コンセントに繋げれば済むと考えていた。

 そこで、電源の差込みを確認すると、樹脂一体成形になっている。

 これを分解して、再び元の形に戻すことは不可能と判断した。

 ファンヒーター本体は、何ともないが、新しく購入せざるを得なかった。

 時計のことも思い出した。

 太陽光発電電波時計を購入し、これで死ぬまで買わなくてもいいと、考えていたが、同様に本体は何ともないが、ベルトが壊れてしまい、交換が出来ないように設計されている。

 これが企業論理である。

 また、思い出した。ボイラーから水が流れっぱなしで、水道代金が10万円を越えた。

 元栓を閉めて、住宅メーカーに連絡したら、5人ほど来られた。部品代に加えて出張費としてかなり取られた。今は、見に来るだけで、請求するそうである。驚いたね。

 本題である。2年前に新しく交換して貰ったボイラーが故障した。2年前の交換時の言い分は、製造年が古いので部品交換は出来ないので、入れ替えしかないとのこと。

 そして、今回は2年前なので少しは、期待してメーカーの人を待った。

 直ぐに、原因は分った。ユーザー側でボイラーの蓋を開けることはないので、使用者側の問題ではないので、施工ミスか不良品であると判断した。当然、無償対応と考えていた。しかし、後から連絡があり、イケシャーシャーと高額の修理代を請求するではないか。全体で30万円にもかかわらず、3cm四方の小さなセンサーで8万円である。もうここの業者との取引は遠慮しようと思う。来られた担当者にさりげなく販売店と相談して欲しいというと、保証期間が過ぎているということと、2015年製なので古いと言うではないか。まあ、部品があっただけでも良しとすべきか。

 修理を依頼した電気屋は、6年も前の製品を持って来たのだ。いや、中古品かもしれない。そうして、数年経って故障すると、製品が古いので部品交換出来ないといい、丸ごと交換させるのである。

 こっちは、泣き寝入りするしかない。

 壊れたら、直して使うという風習が、儲けるためなら何をやってもいい、特に高齢者はカモである世の中になってしまった。

 高齢者を狙うのは、特殊詐欺ばかりではない。

 世の中、人を騙して金を吸い取るので必死になっている。そして、騙される方が悪い、という風潮に誘導しようとしている。

■「自分流」(辻 仁成著、光文社、2023年)を読む。(その1)

「上手な生き方を発見したとしても、その人生が豊かになるかはわからない。」

「その小さな苦悩は、じつは大きな可能性をもっている。」

「だから最近は、時間をかけて起き上がるようにしている。」

「~権力やお金があるだけで人を人と思わず、力で弱いものを支配しようとする人間もまた、いつか滅びるのである。」

「人間関係全般にいえることだが、礼儀がない者に礼を尽くす必要はない。」

「不安になるのは自分が頑張っているからであり~」

「人生はもちろん勝ち負けじゃないが、結局、人は自分に負けてしまう~」

「足元を見つめ、毎日をていねいに生きることを心がけて進んでいれば、気づいたときには意外と遠くへたどり着いていたりする。」

「自分の弱さを知っている人は強い。」

「愚痴を言っても、状況はきっと変わらない。」

「まじめというのは“元気なときにしかやっちゃいけない運動”だと覚えておこう。」

「人間、できることには限界がある」

「もちろん、ただの言葉なのだが、されど言葉だ。」

「言葉には言霊が宿っている。」

「なぜなら、言葉が現実を引き寄せるからである。」