労働審判

■「ギッちょん」(山下 澄人著、文藝春秋、2013年)を読む。
 流石は、芥川賞候補作品である。自分の頭では着いて行けなかった。段落が数字であり、飛んだり、幾つも並んだりしている。結局意味が分からずに終わった。文学というのをとことん突き詰めればこうなるのかと思った。

労働審判
あるブログからの引用である。
「悪質なブラック企業に対して、被害を受けた労働者が訴え出るのはまず労働基準監督署だが、事態がこじれると裁判所への提訴が選択肢となる。
ただし裁判は、最終的な法的措置としてはありうるのだが、弁護士費用を合わせると数十万円、そして1年以上の裁判期間がかかる可能性が高いことを考えると、なかなか手が出しにくい。
そこで覚えておきたいのが「労働審判」だ。2006年にできた比較的新しい制度なのだが、「ブラック企業被害者救済の切り札になるか?」と専門家の間でも期待がもたれているのである。
労働者にとってありがたいのは、手続きが長期化しないことだ。「原則として3回以内で結審」「約2か月半で結果が出る」という特徴は、重い負担に耐えられない人にはメリットになる。最高裁平成23年集計によると、1件平均73.1日で終結している。
労働審判官にきちんと事実関係を説明し、証拠をそろえて有利に進められるかにかかっている。
「事前の書面準備」が重要な裁判に比べて、「口頭でのプレゼン」がより重視される面もある。
ブラック企業からの理不尽な扱いに対して、いったん泣き寝入りすると、後々になって問題を蒸し返すことは難しくなる。まずはこのような制度があることを知っておき、いざというときには役立てたいものだ。」