タラリ〜ン

「養生問答」(五木寛之帯津良一著、平凡社、2010年)を読む。
 帯津氏の書物は前回も読んで感動した覚えがある。今回は五木氏との対話集である。五木氏は最近健康関係の本が多い。不安力とかうつ関係である。しかし、安心して読める作家である。もっとも心に残った言葉は、『良い人は、謙虚です』ということである。欠点だらけの自分だけれど、これからは人の話を最後まで聞くようにしたい。

タラリ〜ン
 最近、物忘れがひどくなっている、ことをようやく自覚した。今朝、家人を職場まで送って行き、「ドーナツ氏」で本を読もうと計画した。すこぶる良い天気である。山行に最適である。しかし、家の都合の方が優先であることは言うまでもない。「ドーナツ氏」まで歩いて、いつものようにコーヒーを5杯以上お代わりして帰ろうとした。いつものところに車がないと焦り、盗難にあったと信じた。自宅のキーと車のキーが同じキーホルダーについており、それを持っていた。この間数秒だと思うが、感覚的には数分に思えた。
 「ドーナツ氏」では、本を読みながら、あまりのおかしさに吹き出してしまった。吹き出しといえば、41号線マックド事件を思い出す。職場の1人の女性がこの件についておおうけであったので、恥を忍んでカミングアウトすると、図書館で借りた本を読みながら朝マックドを食べていたら、その本のあまりのおかしさにコーヒーを含んだまま、口が霧吹きのごとく見開きの本にかかってしまった。すぐにナプキンで拭き、さらに新しいナプキンで挟んで、正直に事情を話したら今回は弁償にはならなかったというものである。「ドーナツ氏」では、ここまでいかなかったが、笑いを堪えたのでコーヒーが鼻から出てしまった。中で止ったので周りの人には悟られていない、しかし、眼から大量の涙がでていたので変なおっさん程度には見られていただろう。カモンタツオの替え歌に、「鼻から牛乳」という歌があるが、これにひっかけて「♪タラリ〜ン 鼻からコーヒー〜」である。