歳の瀬

■歳の瀬
 これで3週間山へ入っていないばかりか、トレーニングもやっていない。この付けがどのような形で返ってくるのか。自分にとっては自業自得ながら怖い話である。年末年始と友人達が帰省してくるので、飲む機会もあるだろう。昔はカラオケが定番であった。昔は、少し昔までは、カラオケは苦手な方ではなかった。もっとも得意ではない。しかし、最近歌うのが面倒くさくなってきた。加齢が原因であろう。そこで、ある魂胆を考えている。カラオケに行っても歌えと催促されないためにはどうすればいいか。昔歌の下手な人がいた。天然音痴である。最初はわざとふざけているのかと思ったが真剣に取り組んでいるが、聞けない歌だった。周りはど・ヒンシュクであった。この手を使おう。このおやじが歌って白ける歌を真剣に歌えばいい。AKB48の歌なんかどうだろうか。『ヘビーローテーション』『Bigineer』『会いたかった』の内、『会いたかった』にしようと決めた。夕飯はおでんであった。ゆで卵の尖った方を黄身まで達しないようにかじり、さり気なく歌う。子供たちの反応で分かる。「うるさい!くそおやじ」「恥ずかしくないがけ」「やめて〜」とどんな反応をするのだろうと考えながら「会いたかったぁ、会いたかったぁ、会いたかったぁ、イエ〜イ」とやった。子供たちの反応はなかった。「黄ィ身ィに〜」で受けを狙いたかった。これでは、失敗である。もう一回繰り返すと、「〜イエス」と返ってっきた。歌詞を間違えていたのだ。ブレークする前であるがAKBは秋葉原のある劇場を拠点に活動する少女集団というドキュメント番組があった。昔東京に住んでいたころ、秋葉原のことをアキバと略していたので、「あきばよんじゅうはち」と思っていた。しかし、元から「エーケービーフォーティエイト」だそうだ。48人いるかと思ったら、100人以上おり。チームAとかBとかあるそうだ。そんなことはどうでもいい。音楽は長く歌い継がれるような歌ではなくただ一時稼げればいいという考えになっていると思った。走って、飛んで元気な集団である。こっちはおにゃんこクラブやらから付いていっていない。