いちご大福

■「世界130カ国自転車旅行」(中西大輔著、文藝春秋、2010年)を読む。
 11年3カ月で、15万1849km。写真を見ると前輪、後輪の両側、ハンドルも前部分にリュックのようなカバンを6個付けてさながら像のような風体であった。この著者は2周している。1週目は3年半で58カ国を回り、100カ国を目標に2周目へと出発している。若い時に節約して貯めた、1,000万円が元手になっている。基本はテントでの野宿である。1日の費用は数百円程度。警察署で泊まる。ヒッチハイクは最良の言語上達法であると6か国語を操る老人が言っていた。70歳、自転車で半世紀世界旅行をしている人である。旅行記事を新聞社に送ったりして生計を立てているとのこと。登山も組み入れている。6962mアコンカグラ山、エベレストトレッキング、モンブラン登頂など。ATM詐欺にあって50万円損をした話や動物に襲われそうになった話がいいことばかりではないことをうかがわせた。タイヤ交換82本、チェーン交換15本、ペダル交換5回でそのすさまじさが分かる。自転車旅行の経験がないので想像はつかないがである。
 最後に自転車で世界一周した人は70名ほどいるとのことでさらに驚かされた。
 アースウォーキングでも考えようかと思わせるワクワク感が起こった。

■いちご大福
 いつごろからだったか忘れたが、いちご大福なるモノが世に現れた時には正直目を疑った。あまりにも不自然過ぎたからである。そもそもフルーツは生で食べるのが普通だと思っていたし、大福の中身にはアンが普通だと思っていた。それを真ん中にイチゴを丸ごと入れ、その周りをアンで包み、最後に餅である。でも初めて食べた時は悪くはないと思っていたようだった。
 今日、そのいちご大福が食後に出された。コンビニやスーパーで売っている大きさの1.5倍はある。なんでも「とちおとめ」という品種のイチゴを使っているらしい。美味であった。