読書

■「楽しい読書生活」(渡辺昇一著、ビジネス社、2008年)を読む。
 この著者の本は、10冊以上は読んでいると思っている。特に、学生時代に読んだ「知的生活の方法」は自分の人生に大きな影響を与え続けている。この本の中に引用されている本もほとんど読んでいる。しかし、読書人とそうでない人の差は、座右の書:何度も読み返したくなる本があるかないかであるという主張には参った。本は買うべきであるという主張も変わっていない。東京に住んでいた時には、毎月2万円ほど本代に費やしていたように思う。しかし、直ぐにお金が続かなくなり1年も実行していなかったのではないか。それから、日比谷図書館で借りたりしながら読書欲を満たしていた。地元に帰ってからも買うようにしていたが、本棚は言うに及ばず、入りきれなかった本を入れたダンボールが幾つも出来てしまい、生活が出来なくなって買うのを諦めた。正確には、本当に必要な本のみ買うことにした。やがて、新居を建ててからは、2畳の書斎にくくりつけの書棚を壁いっぱいに作ったが、そんなもの直ぐに埋まり、図書館本で我慢している。著者も述べているが年齢とともに読みたい本の嗜好が変わってくるそうだ。今の自分は、読みたい本が無くなって来ている。強いて挙げれば、古典だろうか。いや、その前に、夏目漱石森鴎外三島由紀夫川端康成などの著名な作家などを全集で読んで見たい。ゆっくりと広辞苑を引きながら読むのである。そして疲れたら眠る。こういう人のことを引き篭もりというのかな。