■「成り上がり」(江上 剛著、PHP研究所、2010年)を読む。
いきなり神通川が出て来た。富山の話かと思ったらそうだった。
安田善次郎の伝記小説であった。富山県生まれである。富山から江戸まで飛騨越えで歩いていく記述があり、ぜひ試してみたいと思う。昔は全て歩いていたのだ、一日に15里とあるから60kmほどか、今の自分の力の2倍である。それもおもい荷物を担いでの話である。そう思うと、便利さと引き換えに生命力を失ったと考えるのは考え過ぎだろうか。
なんと、善光寺も出てくる。善に縁のある本である。
一歩一歩確実にというメッセージであった。現、みずほグループの創始者の話であった。
■カニ
○経ビジネスを見ていると、カニの絵が書いたコラムがあった。内容は原発の話である。しかし、長いので読んでいない。最近、川柳に興味を持ち始めたので絵の中のフレーズに思わず、これだ!と手を打ってしまった。
「身の丈に合わぬ道具がシオマネキ」
カニの絵はシオマネキ(潮招き)のようである。
これに原発の問題を引っかけて「理想論ばかり唱えて、自分たちでコントロールもできない原発を電気を起こす道具にしても、死を招くだけだ」という、猛烈な批判が隠れている。残念ながらこのコラムのコメントにはこのことに触れているのはなかった。