反省

■「定年サバイバル時代」(田中和彦著、朝日新聞出版、2011年)を読む。
 この本に書かれてある内容の大部分は5〜6年前から実施済みであった。そのため、特に目新しい内容は少なかったが、忘れていることもあり繰り返し読むことはいいことだろう。丁寧で分かりやすい記述だったのがうれしい。

■反省
 若いころのことを思い出した。今までの経験から考えると気持ちが下降気味の時のクセである。その昔、SISという思想に絆されて「必要な時に、必要なものを、必要なだけ」、という考えは素晴らしい  と考えていた時期があった。
 SEとしてそのための、お手伝いを大分やってきたと思いだしている。
 今になって思えば、あまりいい考えではなかったと反省している。
 例えば、それによってアルバイトはどうなっているかといえば12時〜15時でいったん帰宅し、18時〜22時という風に繁忙時間帯のみになって自給を削られている。
 社会では、指定期日に間に合わすために、下請けで大量の在庫が貯められる。
 とにかく早く、早くとまるで早いことがいいことのような風潮が出来上がっている。自分はそんなモノに踊らされていただけだった。
 こんな社会は幸せなのだろうか?