ひみぶら

■ひみぶら
 午後から家人と入れ替わり、急に時間が出来た。雨が降っている。山へは行けない。正月の福箱に「ドーナツ氏」の無料券の引き換えが出て来た。3月末が期限である。100円セールであるが、構わない。パイとドーナツとカフェオレで1時間粘る。自然にカフェオレのことをアメリカンと言っていることを自覚した。今回は言いなおし出来た。
 昼ごはんは、兼ねてより計画していた氷見カレーうどんにすることにした。
 別に急ぐことはない。本を2冊と傘を持って電車で行くのである。時刻は見ない。1時間に1本はあると思っているからである。待ち合わせ時間で本が読める。あまり短いと乗ってきたとたん乗らなくてはならなくなる。30分ほどしか電車待ちがなかったが仕方がない。
 氷見駅でおりで、ぶらぶらと歩く。メイン通りを歩く。傘を指して歩く。
観光地なのか、地図を片手にあちこち見回っている人たちを何人も見た。こっちのねらいはカレーうどんである。場所は決めていない。ぶらぶらと歩いて気にいた場所にするつもりである。
 10分ほども歩くと店に着いた。

 まあ、人には好みがあるので、一概には言えないが自分の感覚がおかしいと自覚した。 
 うどんは、箸でつまむと切れてしまう。力を加えていないにもである。自分は腰のあるうどんが好みだけれど、柔らかいのが好きな人が多いことが分かった。
 ウインナーが入っている。これは、珍しい。一口かじる。中が冷たい。鍋焼きなので熱々を冷ますのに使うのかと感心した。
 花麩がある。ガリッ。こっちは、腰があった。
 卵はゆで卵を半分に切ってある。そうか、そうすると、1個の卵で2人分賄える。さすが〜。
 メインのカレーは、そ〜っと、そ〜っと、うす〜く、うす〜く乗せてある。お玉一杯分を満遍なく散らすには熟練の技がいるだろう。
 これで、950円である。

 食べた後は、朝日山公園に足を伸ばした。市民病院側まで歩いていったので急な階段を登る。いいトレーニングになる。ゴールは氷見高校であった。

 今日は、全国中学校のハンドボール大会がある。狭い駐車場に全国から集まったバスが50台以上停車していたし。路上には普通車がズラリ。こんな岡の上のこんな風景に違和感を感じた。

 「ふれあいの森」の頂上に向かって、登る、登る、登る。10分ほどで到着した。

 このふれあいの森はなかなかいい。
 フクノトウを摘んでフキミソを作りたかったが、すでに大きく成り過ぎておりもう少し標高の高い場所で採る必要がある。

 町おこしなどで宣伝しているのは「子供だまし」であることが分かった。今回の経験でもうこの地区には行かないと思う。また、ブラウン、レッド、ホワイトと地域起こしじみたものは、一元客、観光客のためのお祭りであると割り切ろうと思う。