黒うどん

■黒うどん

 先日、炭の本を読んだ。そして、いずれは食したいと考えていたものの、炭をそのまま齧ると、変人扱いされる。妥協案としてイカ墨スパゲッティで間に合わせるつもりであたが、本物の炭ではない。

 ところが、何かで炭を練りこんだうどんがあると見て、上市町に店があることを突き止めたので、食べに行くことにした。ここで、せっかく行くならうどんだけではもったいないので、温泉へも行きたいと考え、せっかく温泉へ行くなら山歩きもした方がよかろうと、城が平山へ向かう。今日は天気がいいので駐車場が心配したが、まだ空いていた。

 長靴で良かった、ほとんどぬかるみである。途中で山岳会のおっさんが話しかけてくるので、いっしょに話しながら歩いた。山屋の自慢話は癖癖するが、自分もしているようなので自戒しなければならない。知っている山岳会だったのでいろいろと話が弾んだ。しかし、これがダメであった。あっちは登るのが早く話すために付いていくと汗びっしょりになった。途中からは一人で行ってもらった。さて、困った。積雪こそないが、氷が張っており、気温は零度に近い。汗が引かないと低体温症になる可能性がある。着替えは車の中で携帯していない。

 途中の水場は枯れていた。

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 そこで、尾根まででやめることにした。ここで、約半分ほどになる。ベンチに腰掛けて休んでいると寒気が襲ってくる。なんてったって、普段着である。

 下山は、ストックがあった方がいいと判断した。よく滑る。一回だけ手を付いた。ぞくぞくと団体さんが登ってくる。駐車場は満車であった。

 近い大岩不動の湯は、冬場は14時からである。湯神子温泉は13時からである。そこで、いつもの温泉に向かう。

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 ここの炭酸泉で、眠ってしまった。けだるい疲れがあるが、気力が湧いてくるような気分になる。やはり、温泉の効果は大きい。

 まだ、昼前であるが、目的のうどん屋さんへ向かう。メニューを見たが黒うどんが書いてない。店に尋ねると、テイクアウトのみというではないか。これは、宛てが外れた。仕方がないので、野菜カレーウドンを頼んだ。

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 カレーウドンであるが、表面がいろいろなものでおおわれて麺が見えないくらいになっている。他の客は、かき揚げを頼んでいる。高さは15cm~20cmはあるタワー状のかき揚げである。機会があれば頼んでみよう。

 帰りに、黒うどんを買って出た。

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 生うどんであるが4月まで賞味期限があるので、定期的に試していきたい。3食あるので、かき揚げ、いなりまでは決めたが、もう一種は、やはりカレーウドンにするかと今から楽しみにしている。かき揚げは某うどん屋さんのテイクアウトを活用するが、いなりは、自分で作らなければならないね。

 途中で、フォレストリーダーのグループラインが鳴った。なんと、昨日のフェスティバルの記事が地元新聞に掲載されたということであった。写真を見て驚いた。脇役ながら自分が写っている。

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 今年、マスコミ登場1回目である。

■「狭い道」(山尾三省著、野草社、2018年)を読む。

「働くこと、仕事をすること、労働との間には、確かに異なるものがある。」

「人生を自己として選ぶか経済的な一般的な豊かさとして選ぶか~」

「~この十年以上決して働かず~一介の乞食として日本全国を歩きまわっているという。」

「太陽と空気と水のみにて、ぶっ倒れるまで歩け~」

「~生きるということは常に結果でも目的でもない~」

「一日一日まちがいなく生きていればそれでいいんだよ。」

「人生というのは、自分の本当に好きなものを見つける作業であり~」

「チェンソウを長期間使い続けると白蝋病にかかることが判り~」

「~動物より植物の方が、存在の形式としてより高次だ~」

「自然食品は高級食品になり下がってしまった。」

「~山鋸一本で山を開いている~」

「人を一人殺せば犯罪者となるが、人を百万人殺せば英雄となる」(チャールズ・チャップリン

核兵器を持たないために、たとえ亡ぼされたとしても、それは不名誉なことではない。」

「僕の生の目的は、僕自身の内なる神性、僕自身の内なる霊性と一体になって、そのまま山河に帰して行くことであって、それ以外のことはない。」