自殺を防ぐには

■自殺を防ぐには
 自宅で購読しているメルマガからの部分的コピペである。個人的見解と断ってあった。
「もう一つは、自殺の原因・動機が、性別や年齢によって異なるため、自殺者数の動向に影響を与える要因もそれによって異なるということだ。例えば、原因・動機として「経済・生活問題」が多くを占める中年男性については、企業の倒産件数が自殺死亡率と近い動きを示している一方で、「勤務問題」の占める割合が高い若年男性層では、若年失業率が自殺死亡率の推移と近い動きをすることが示されている。
 このような留意点を踏まえた上で、3万人を超える自殺者数を減らしていくために、私たちは何を為すべきか。まずは、前回のコラムで子どもの虐待について述べたように、みんなで「おせっかい」をやくことではないか。自殺を考えている人は、悩みを抱えながらも周囲に何らかのサインを発しているケースが大半であるようだ。そのサインに「気付いてあげる」必要があると考える。「無関心」や「見て見ぬフリ」ほど、社会を荒廃させるものはない。
 また、自殺した人の7割が死ぬ前に相談機関を訪れていたという調査結果もある。憲法が定める文化的な生活が誰でも送れるようなセーフティネットの確立が必要であることは言うまでもないであろう。セーフティネットが確立されて初めて、私たちは意味のある相談に応じることができるのだ。官民あげて、生きにくさ、暮らしにくさを抱える人がいつでも、どこでも、気軽に相談できるインフラ(「寄り添いホットライン」等)を更に整備していく必要があろう。
 よく考えてみれば、私たち人間にとって、仕事に費やす時間は、人生の3分の1にも満たないのだ。食べて寝て遊んでいる時間の方が遥かに多いのだ。そうであれば、他人の目や世間体のようなものを気にかけることなく、自分の人生を自分なりに楽しむ風潮をみんなで追求していくことも、長い目で見れば、社会の閉塞感を打破し、自殺を減らす大きな力となって行くのではないだろうか。(ダイヤモンド)」