英語

■英語
 メルマガ雑誌からの引用である。

 これまでにも、『英語ができないといい会社に入れない』とか、『英語ができないとたくさん稼げない』といった理由で、子供に中学生の時からせっせと英語のエリート教育を受けさせ始めた裕福な親たちがいた。そして恐らく、その“熱”はますますエスカレートする。何しろ、『英語ができればいい大学に入れる確率が格段に高まる』かもしれないのだ。
英語ができる=いい会社に入れる、英語ができる=いい収入が得られる、と考える親はいても、国語ができる=いい会社に入れる、数学ができる=いい収入が得られる、と考える親は滅多にいない。
 「特に良くないなのが、『英語ができないといい会社に入れない』とか、『英語ができないとたくさん稼げない』とか、オトナたちが口走ること。親も教師も子供が勉強しなくなると、やる気を起こさせるについついそういう言い方をしてしまうんです。ところが、子供ってオトナにそう言われれば言われるほど反発する。『英語なんかできなくたって生きていられるもん』と言って、ますます英語から遠ざかるようになるんです」
 英語を話せること、英語ができることは偉いこと。だって、英語が話せればいい会社に入れて、いい給料ももらえるだぞ。オレは偉いんだぞ。だって、こんなに英語でできるんだもん。英語ができないお前は、ダメな人間なんだぞ。
英語で行われている会議で彼が意見を述べていたら、英語がネイティブ並みにできる若い社員に、『チッ』と舌打ちされたそうだ。アメリカ人からダメ出しされるならまだしも、仕事も大してできず経験もない部下から舌打ちされた。さらにその若手は流暢な流暢な英語で、的外れな意見を自信満々に語ったのだという。
 「彼は英語が話せるというだけで、自分は仕事ができると思い込んでいるんです。変な世の中になったものです……」
 グローバルな人材を育てたいと思うであれば、英語のエリート教育もいいけれども、日本のことを、日本の文化を、自分の言葉にできるまで教育し、「ニッポン人」としてのアイデンティティーを持った人材を育てていくことが必要なんじゃないだろうか。

 なんかこの記事強者の論理のように思える。大金持ちが、お金なんて少しあればいいんだよとか。食べ物なんて、口に入るものでいいんだよとか。持たざる者のヒガミか。