情緒不安定

■情緒不安定
 帰宅中、踏切を過ぎた辺りからなんかムシャクシャしてきた。きっと暑さのためだろう。今日も夕飯抜きで問題集と格闘するつもりであったが、歩くのが面倒になって、ビッグボーイに入った。イライラに変わった。注文しなければならないが、メニューを開くのも面倒くさく、テーブルに敷いてあるラミネート済みのメニューの一番上を指差した。こんな時にやけ食いでもないだろうが、全て食べ放題と言われ、カレー3杯、サラダ3杯、スープ3杯を平らげた。これにメインディッシュと飲み物が胃袋に収まった。しかし、イライラは治まらない。
 問題集を開かず、本を読もうとしたら、職場に忘れてきたことに気が付いた。すぐに店を出た。外は相変わらず暑い。家の前に着くころは下着は汗でびっしょりになっている。すぐにシャワーと思って脱衣所に行くと子供が先に入っていた。今、入ったところだとのこと。濡れた下着を金繰り捨て、半裸で部屋に入る。世のなかで最も見たくない自分のお腹を見て、イライラは頂点に達した。すぐに寝よう。早朝学習だ。
 いつもは感情が表に出ない方だと思っていたが、こんな日は珍しい。梅雨明け宣言も
喜んでばかりはいられない。

 「歩けども 歩けども
   我がお腹 元気なり
    じっと息を飲む」