食欲の秋

■「随想2011」(日本経済新聞編、日本経済新聞社、2011年)を読む。
 毎年発行される。幾人もの作家達による力作が集められいると思い読んでいる。
2011年は読み始めて後悔している。ほとんどは3.11震災に触れている。まあ、仕方がないのかもしれない。テレビで津波が放映されるのを見て、嘔吐してしまった私なので、文字で表現されてもいい思いがしない。
 この本は短編やエッセイの勉強材料には最適であり、そのつもりで毎年読んでいるのである。

■食欲の秋
最近のニュースから3つほど引いた。
自民党総裁選で勝利を収めた安倍晋三元首相。投票直前にカツカレーを食べていたが、直後からなぜかインターネット上でカツカレーの話題が急増した。テレビ番組で、このカレーの価格が3500円と報じられたことが火をつけたようだ。ツイッター上では「3500円」という値段をめぐる議論や、とんかつ店ツイッターに人気が集まるなど、ちょっとしたブームを思わせる。」
しかし、普通のカレーが3,500円でカツを乗せるとさらに上乗せというのは感覚が理解できない。国会議員のランチは5,000円が相場なのかと愕然たる思いである。
「ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」の半額セールが始まったが、初日の2012年9月26日から買い物客が殺到し、製造が間に合わずに臨時閉店する店も出た。運営会社のダスキンは27日にドーナツの品切れや休店する店舗が出たことについて謝罪することとなった。」
 自分はよく利用する。100円セールの時だけ混雑しているので、普通価格の時を選んでいる。こっちの方が、コーヒーのお代りが頻繁でお得感がある。
「昼食についても興味深い。調査では昼食時間は19.6分。約30年前(83年、33分)の3分の2に縮まった。金額は510円で約30年前の水準。ピーク時(92年、746円)の3分の2だ。昼時のオフィス街ではワンコイン(500円)のお弁当を販売する屋台のような軽自動車を多く見かける。
また、オフィス街にたくさん進出したコンビニのお弁当の価格帯は400円前後だ。これに飲み物を加えれば500円ちょっとになる。仕事が忙しくて、近くて安いところで昼食をすませている光景が目に浮かぶ。お弁当を持参する人は全体の17.4%にもなり、09年のほぼ2倍。水筒持参も多くなっており節約志向は強い。」
500円のランチとは、なんと贅沢なのか。私は、100円代である。これは、コンビニのおにぎり一個である。飲み物は自宅で沸かして持参している。これでも贅沢と思っており、私の上手は沢山おられると思う。究極はゼロ円であり、もっか研究中である。