月山

■月山

 今日は知人のTさんプロデュースによる毎年恒例のおやじ登山の日であった。ターゲットは片道400km以上の距離にある山形県の月山である。今回の参加者は、知人のTさんの他には、マッチーさん、くさのさん、ぜんちの4人である。朝7時に出発である。

 4人を乗せたハイブリッド車は国道8号線から116号線を経て、国道7号線に入る。13時近くになって昼食である。知人のTさんが一所懸命探してくれた店に入る。なんの変哲もない食堂であった。

 朝が早かったのでお腹ペコペコである。メニューを開くと、ラーメンやらカレーやらが書かれている。ここは、明日の登山に向けて体力を付けなければと3人がカツカレーを頼んだ。大盛りも同じ値段であったが、メニューの横に残すと倍の金額になると書かれているのがちょいと気に成る。まあ、ここは無難に普通サイズにする。

 

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 持って来られたのを見てタマゲタね。通常どんぶり飯という表現を使う場合は大量のご飯を指すことが多いが、今回はすり鉢に盛ってある。何かでカツカレーのカツは5mmが最適と読んでいたが、どうも2cm厚で300gはありそうである。条件反射的に、どれを残そうかという気になる。やはり高い物から食べようと、まずはトンカツである。衣がカリカリで肉も柔らかく最初は美味しかったね。次は、カレーの中の肉である。カレー自体が好みの辛さであったので、最初は旨い旨いと食べていた。額からは汗が吹き出す。30分も過ぎたが一向に減らない。昭和生まれの我々おやじ達にとって、出されたものを残すなんてのはいけないことだと刷り込まれている。しかし、胃袋はギブアップである。半分以上は食べたが、降参です。4人全て残した。ゲップをするとカレーがこみあげてくる。🎶こみあげる 思いを胸に~。

 車の運転は1時間ごとに交代である。宿に着いた。清水屋旅館である。4人に20畳あてがわれた。ここのいいところはたくさんあるが、まずは温泉である。とにかく広い。湯温もちょーどいい。我々からの唯一のお願いは夕飯の時刻を遅くして欲しいということであった。

 それでも夕飯の時刻はやってくる。

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 近くの山で採れた山菜主体の料理に驚く。てんぷらも後で出された。大半は食べたが少し残してしまった。申し訳ない。ご主人はもと大工さん。登山道を除雪する仕事もされており、雪の大谷のような雪壁の写真がある。富山県からも習いに来ていたという。

 温泉には寝る前にも入った。エアコンが無かったので年中適度な気温のようだ。

 朝が来る。朝風呂も浴び、朝一のリフトに乗るために少し早めに出していただいた。贅沢な食事であった。今回は全て平らげた。

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 15分ほどで駐車場に到着するが、姥沢登山口の場合は、駐車場から林道を15分ほど歩かなければならない。そして、途中に入山料徴収小屋がある。200円ならいいかと払う。

 リフトはペアリフトで一人づつ乗る。

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 月山の標識があったので撮る。風が強いが、この時は涼しくていいと考えていた。

 さっそく、歩きはじめる。木道もあり快適である。

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 ルートは旅館の主人のお勧めで、登りは遠回りになるが、姥が岳を登頂するコースを採り、下山は谷道から戻ることにした。知人のTさんの事前のサーチで全員アイゼンを持参している。

 

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 姥が岳までにアイゼンを装着し登頂する。

f:id:zen_chi:20190708101439j:plain 尾根道と谷道の分岐点に到着した。

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  尾根は風がひどい。風速20m以上はあったようだ。自分は風に対しては、安定的な体形をしていると悠然と構えていたが、木道から落ちた回数は10回以上であった。息が吸えない。🎶息も 出来ないくらい~。

 風景である。

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 登頂である。自分は20分ほど遅れて迷惑をかけてしまった。風がひどく一刻も早く離れたいと山小屋へ避難したら休息でも料金が必要であった。頂上には神社がありここで避難しようとしたら、500円払わなければならず。頂上の神社の前で撮影する。三脚は立てられないので、他の人に頼もうとしたが、皆自分のことで精一杯で無視された。

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 最後に自分ひとりの写真を願いした。掲げているのは、百名山50座目の標識である。まあ、50座登ったら、彼は登山をしていたと認知されよう。もう十分満足である。文字通り中締めになった。 

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下山は、谷道である。アイゼンを装着する。

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 ホワイトアウトに近い状態でロープを頼りに歩く。 

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リフトで降りるがこの状態である。

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 月山はやはりガス山だなあと新たに思った。

 下山後も旅館の温泉に入ることが出来て、いい山行であった。