速く歩く人ほど長生き

■「ともにがんばりましょう」(塩田武士著、講談社、2012年)を読む。
 新聞社の労働交渉の話しであった。半分で読むのを止めてしまった。この手の話はあまり好きではない。

■速く歩く人ほど長生き
 雑誌の記事である。
 「有酸素運動ウオーキングは脂肪の燃焼や心肺機能の向上に効く。しかし効果を高めるには、速度を意識してエネルギー消費を多くすることも必要だ。正しい姿勢で大股にすることを心がけると自然に速く歩けるようになる。
 正しい姿勢は壁を背に立ち、かかととおしり、肩甲骨、後頭部を付ける。腰と壁の間の隙間に手のひらが入るのが目安だ。「おへその下にぐっと力を入れる」と藤縄教授は助言する。猫背だと肩の位置が前に来やすい。
スポーツ科学が専門の小林寛道・東大名誉教授の理論によると「大腰筋」を使うのがポイントだという。大腰筋は骨盤を通って背骨と大腿骨を結ぶ太い筋肉で、老化に伴って減りやすく、70歳代では20代の半分になる。
 小林流の足の運び方は独特だ。例えば、左足を踏み出すとき、左側の腰も一緒に前に出すようにする。着地したら足全体に体重を載せ、左足を軸にして右側の腰を回転させながら右足を前に出す。着地した側で片足立ちをすると、体の軸という感覚をつかみやすいという。
 腰を回転させる分だけ歩幅も10センチメートルほど広がる。この歩き方をすると、通常のウオーキングでは鍛えるのが難しい上半身の筋肉を使うほか、体の深いところにある筋肉に働き掛ける。小林名誉教授は「歩きながら、他の動きもこなせる体になる」と話す。
歩くペースが速い人ほど長生きで、1日に15分間歩く時間が増えると死亡リスクが2〜4%下がるという。「自分に合う歩き方を探し、少しでも速く長く歩こう」と宮地部長は訴える。」