アウトプレースメント

■「私の東京地図」(小林信彦著、筑摩書房、2013年)を読む。
 今年出版の本である。東京の地名の名前の由来やら戦後のことなど懐かしく書かれてある。ハッ!と思ったのは『青山』の章の中に『キディランド』が取り壊されると書いてあったことだ。子供たちが小さい頃家族で訪れたことを思い出した。また、昔東京に住んでいたころ、お金がなかったので渋谷から代々木、原宿までよく歩いたことを思い出されて楽しく読了できた。

■アウトプレースメント
 ある記事からの抜粋である。
会社が「余剰」とみなした正社員らに事実上の自主退職を迫る狙いがあるといわれる「追い出し部屋」が、大手企業の一部に設置されていることが問題視されるなか、リストラされたり、希望退職に応じたりする正社員の再雇用を支援する「アウトプレースメント」と呼ばれる事業が注目されている。
いわゆる「再雇用支援サービス」だが、半面、日本ではネガティブにとらえられがちなようだ。
「アウトプレースメント」は、業績の悪化などを理由に人員削減を行う企業がリストラ対象者との契約解除を円満に解決するために依頼するもの。リストラ対象者の再雇用のあっせんや受け入れ企業の開拓、人材教育や研修・スキルアップなど、再雇用をめぐる諸問題を解決するサービスだ。
サービスの最大の特徴は、費用は人員削減を行う企業が負担すること。リストラ対象者の人数や研修などのサービス内容によって負担額は異なるが、対象者一人あたり1年のサービスで100万円前後が相場とされるので、安くはない。
もちろん、サービスを受けるリストラ対象者は会社の希望退職に応じるなど、いわば「納得」して退職する正社員が大前提。とはいえ、必ずしも再就職先の提供を確約するものではない。
労働基準法では、1か月前の解雇予告で1か月分の賃金さえ払えばいつでも誰でも解雇できるとされている。しかし、そう簡単にはいかない。納得して解雇される正社員は稀だろう。