長時間お断り

■「キマジメ人生相談室」(山口 瞳著、河出書房新社、2012年)を読む。
 発行されたばかりの本であったが、内容は古い。家賃8千円とか、月給が2万円とかでてくると実感がわかない。1966年に連載されたタイトルの文章を2年分集めたものであった。タイトル通り、真面目に回答されているところがいい。
「小説を読まない男は駄目な男です。(中略)『あわれ』を理解しない男は、人生を生きたことにならないのです。」
「山に登る資格」
「人間は、しょせん一本の管に過ぎない」
「この日この時を一所懸命に生きるよりしようがない」

■長時間お断り
新聞からの抜粋である。
京都市内の大手コーヒーショップで、長時間の自習やパソコン利用を控えるよう呼び掛ける店が増えている。長居されると他の客が入店できないためで、店頭に張り紙をして注意を促すところが多い。学生が多い地域事情が背景にあるとみられ、客からは混雑時はやむを得ないと支持する声がある一方で、「店に入りづらい」との意見もある。カフェの魅力は自由に時間を過ごせることだが、その在り方に一石を投じている。
 業界関係者の話では、こうした対応は2年ほど前から始まったという。中京区のコーヒーショップに来ていた大阪市のパート筒井洋子さん(55)は「店の対応は当然。教科書や資料を広げて何時間も居座るのはマナー違反です」ときっぱり。一方、受験勉強のため別の店舗に3時間滞在した伏見区の女子高生(17)は「ずっと本を読んでる客もいたのに勉強中というだけで店員に注意された」と不満げだ。」