一人ぼっちは早死する

■「協走する勇者(アキレス)たち」(大島幸夫著、三五館、2013年)を読む。
 全盲あるいは重度障害の人達のランニングの記録である。涙なくしてはよめなかった。写真は皆笑顔で感想を喜んでいる。ただ数キロ走るのではない。富士山を4時間代で走ったり、ウルトラマラソンという100km級のマラソンに挑んでいるのである。横にはロープで結ばれた伴走者がいる。心温まるコンビネーションである。心が熱くなった。

■一人ぼっちは早死する
あるブログからの引用である。
「50歳以上のイギリス人6500人に、彼らの孤独のレベルについての質問に答えてもらい、集めたデータを分析した。友達、家族、宗教団体、そのほかの組織など、社会的なつながりを聞いた上で、7年後に何人の人が死んだかを調べた。
すると、性や年齢、そのほかの要因を考慮に入れてもなお、かなりのレベルで社会的に孤立している人は死亡率が26%も高かったそうだ。
ここでいう「社会的孤立」とは、客観的に見て、他人とほとんど交流していない状態をさす。一方の「孤独感」は、社会的なつながりに不満を覚える人が抱く感情のことだ。
また、極度な孤独感は一見すると死の要因になっているようにも思えるが、所得や教育、そして健康問題の有無といった生存に関わるほかの要因を考慮に入れたところ、それだけでは、人々を死に至らしめることはないことがわかったという。
孤独感のあるなしに関わらず、社会的に孤立していれば死の危険性があがるというわけだ。」