孤独死

■「桃源郷」(川合康三著、講談社選書メチエ、2013年)を読む。
 漢字が多くて閉口した。副題に中国の楽園思想とあり当然ではあるが・・・。
「そもそも生あるものは必ず死ぬのであり、成功した者は必ず敗北するものである。」
「養生と言うのは人為的努力によって可能な限り寿命を延ばそうとすることである」
「無一物の暮らしに自足していたのであった。」
「人生楽しく過ごすことができれば、それ以外のことはどうでもいい。」
「自分の本性そのままに生きる、自分らしく生きる、そのためには職務を退くしかない」
「山に隠れるのは平凡な『小隠』、真の隠者『大隠』は市井に住むものだ」
「問題は与えられた条件を十分だと満足すること(自足)、その条件の中で快適な気分を味わうこと(自適)である。」
「日の出とともに働き、日の入りとともに休む」
「自分が今生きている条件の中に自足し、それ以外のものを欲しないところに、理想の世があるのである。」

孤独死
日経ビジネスからの抜粋である。
「東京都監察医務院のデータによると、東京23区の孤独死数は2012年で4472人で、2003年に比べて56%増えている。高齢者が多いが、働き盛りの40歳代の孤独死が増えているのも見逃せない。特に40歳代の女性は約2倍にまでなった。遺品整理業者は「不規則な生活とストレスで若い人の孤独死は増加傾向にある。親が子供の遺品整理を依頼するケースも多い」と話す。
 千葉県松戸市常盤平団地で「孤独死ゼロ作戦」を展開する中沢卓実氏は「孤独死予備軍が増えている」と話す。その条件として①料理をしない②ゴミ出しや整理整頓ができない③友だちがいない④隣近所に挨拶をしない⑤連絡を取れる親戚がいない、を上げた。」