ブラック企業:就活生ご用心

■「お伊勢参り」(鎌田道隆著、中公新書、2013年)を読む。
 お伊勢参りを学生たちと長年実践している先生の執筆である。
「目の高さ、徒歩の速さから得られた知見は貴重」
江戸からのルートでは、高野山善光寺など名所を回っている。
おかげまいりとは、民衆の集団的参宮のこと。
「ひとり当たりの路銀は100万円前後必要だったと考えられる。」
「旅は歩くもの、歩いて当たり前。」
「史料通り一日平均8里、つまり32キロメートルを目安とした。」
「菅笠はなかなかの優れ物であった。」
「接待のまねごとはしたくない、やるなら自分達が満足する接待でないといけない」

ブラック企業:就活生ご用心…NPOが実態DVDを制作
毎日新聞からの引用である。
 残業代不払い、長時間労働など違法労働を強いる「ブラック企業」の実態を告発しようと、NPO法人「アジア太平洋資料センター」(PARC)が「ブラック企業にご用心!−就活・転職の落とし穴−」のDVDを制作した。「ブラック企業」と知らずに働き、体や心を壊す若者が増える中、関係者は「就職活動に励む大学生などに注意を促したい」と話している。
 DVDは、現代版蟹工船と話題になった労働問題のドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」を作った土屋トカチさん(41)が監督した。被害に遭った当事者が会社から言われた言葉を再現し、ドラマ仕立てでブラック企業の特徴を描いている。
 新人研修の場面では「労働基準法はうちではやっていない」「有給休暇なんてやっていたら会社は生き残れない」などの発言を紹介。また、長時間労働を強いられ自殺した人の遺族や過重労働でうつ病になった当事者、違法な状況を改善しようとして差別的な待遇を受けている労働者の声も紹介している。
 若者の労働問題に詳しい法政大の水島宏明教授(ジャーナリズム論)は「大学生は、アルバイトで残業代のごまかしなどを体験している。就活を前にブラック企業の実態を知るツールが必要だ」と指摘。監督の土屋さんは「働くことで自死精神疾患になる被害を受ける若者が増えている。おかしなことがあった時は疑うことを忘れてはいけない」と話す。DVDは6000円(36分)。問い合わせはPARC(03・5209・3455)。