50代の壁

■高く分厚い「50代の壁」
日経ビジネスからの抜粋である。
「会社に残っても給与は半減です。できれば外に出たいですが、自分の市場価値を過大評価できるほど世間知らずではありませんから…」。40代後半の男性は苦笑いを浮かべながら、こう言って発言を締めくくった。「(継続雇用の)制度を作りながら、自分で自分の首を絞めるとは正にこのことだと感じていました」。再び会場にわき上がったのは、先ほどよりもさらに苦い笑いだった。
頼みの綱の雇用の延長は、どうやら十分な収入も、経験や意欲に釣り合った仕事ももたらしてくれそうになく、人件費抑制のとばっちりを受ける若手社員から怨嗟の対象となりかねない。それが嫌なら道は1つしかない。会社を出て自分で仕事を見つけ出す道だ。